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自虐リップクリーム










噤んだ口にリップクリーム













泣いたら凍って仕舞う

そうしたら
君は涙だけ拾ってネックレスにでもして

僕は置き去り











勝手な想像
勝手な妄想












自己防衛

自己虐待














噛み締めたら
ひび割れから滴る血

前に君がぞんざいに押し付けたリップクリームはポケットの底

捜すのも億劫
















今は

押し殺して

君から隠れる





















僕はさ
乾燥して居るんだ

ささくれたキモチ

リップクリームは効かなかったんだ



微睡みの底



















底辺の心地


















朝は平等に訪れて仕舞う

夜が恋しいなんて
譫言なんだろう

あたしの瞼が暗闇を創る迄

其処が正しい世界なのにね















微睡む

不正確な景色





















でたらめに繋いだ

そんな

記録の産物


























何て
視たく無かったのよ

ただ
正しく在りたかったの






















浅い呼吸

深い溜息






















こぼした星

欠けた月





















梟と鶏とあたしの泣き声




















たいらげた

悪夢




















フォークで口を閉じて




















いっそう体を丸めて

朝に備える

















微睡んだ

難しい夜

溶かして

うやむや






















霜が下りたなら

お出掛けしなくちゃ






















在るようで無いものを嘆いて

沈みきった月と体を必要以上に憐れんでみる


あおぞらのした















高濃度の青

















息を止めて

落ちて仕舞いたい





















髪が舞って

細めた眼

白い雲が占拠

















電信柱は繋がった糸を赤く染めるつもりなんだろうか


















あたしは携帯の着信音に繋がりを勝手に確信




















どちらも

独りぼっちに変わりは無いのにね


















認めない

弱さ


























青い色が増して

眼が眩む





















すべて吸い上げて

いっしょくた






















足元を誤って

転落、




食後のデザート












ほら

脳の血管を
先刻摂取した林檎の果汁が巡るよ










ナイフの端に

赤い残骸














花は白いんだっけ?















白い指で器用に剥ぎ取って行く君












そうだよ














口の端の笑みが

酷く魅力的だ















ねぇ

どうして真ン中は棄てて仕舞うんだろうね












一番大切だからさ














そうか
其処に真実が有るからなんだね











博識な横顔の君















僕の脳を
赤い果実の液体で満たす














核心は突かずに

ごみ箱へ







蓮ガ咲ク場所













澱んでる

















生きて居る気がしない













小さくなった飴を噛み砕く



















水滴が落ちて

波紋が耳に届く

澱が舞う

濁って

濃淡

















口寂しくて唄


















浮遊する

取り留めの無いモノ





















ハナも咲かない

黒いフチ





















伏せた睫

落とした過去



















拾い上げずに

沈むに任せて

堆積物の奥で






























うずくまって


















温度を帰化させた

















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