スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

Many Classic Moments 21



*まとめ*




前々回にてどこぞの城塞まで落ちてきた攘夷'sでありますが、そしてもっさんの天才的な交渉術によってまんまと寝泊まりの権利も得ている訳ですが(粘り勝ちとも言う)、でもやっぱり戦況は良くないんですよ。てかぶっちゃけ悪い。戦況はジリ貧です。

今日も味方かと思ってた奴が敵の間者だったことが発覚し、発覚の時点で晋助が粛清してますね。そういう不埒な輩はバッサリ斬ってるよね、たとえ昨日まで仲間と思ってても晋助は情け容赦なく殺るよね。
その様子を胡座かいて見てた銀さんが、

「……つーかさァ、最近やけに間者多くね?ネズミがどこにでも居るし」

と言い出し(すごく普通のテンション)、それに壁にもたれて同意するのは桂さん。
ちなみに新八くんはこういった血生臭い粛清の現場には居ませんね(桂さんの采配による)

「確かにな。これ以上間者に入られると厄介だぞ、銀時。こちらの情報を悪戯に幕軍に垂れ流すだけだ」
「まあな。でもどうすりゃいいんだよ?見つけた時点で高杉がブチギレて斬ってっから別にいいけど、これじゃイタチごっこじゃねーか。てか逆にこっちも間者送ってみる?」
「それだ、銀時!こちらからも向こうに間者を送ろう。お前にしては良いことを言う。たまにはな(ずいっ)」
「いやたまにはじゃねーし、この手の隠密作戦なんざいっつもだし。てか近ェよヅラ」(桂さんを手で押しのけ)
「ヅラじゃない桂だ(ずずいっ)」


さて。こんなんで、こっちの攘夷軍からも敵方に間者を送ることになりました。場所は変わって城内の小部屋ですよ。

銀さん、桂さん、晋助にもっさん、そこに新八くんが加わって、皆で顔突き合わせてごにょごにょ話しております。もちろん桂さんが作戦の取りまとめ役であります。

「……と言う訳だ。こちらからも間者を送り込む。問題はどのタイミングで、どのような変装で敵の懐に潜り込むかだ。鮮やかに敵の目を欺く必要があるからな……よほどの手練れを選ぶ必要がある」

って言ってる桂さんですが、大真面目な顔して既に女装でヅラ子になってますね(桂さん)。気が早えよアンタどんだけ間者になる気満々だよって言う。
それにはもちろん新八くんだってツッコむ。


「いや桂さん、アンタのその格好何ィィィィ!!??早えよ!どんだけの早着替えだよアイドルかよ!やる気満々じゃないですか、よほどの手練れに名乗りを挙げてるに等しいじゃないですか!」
「むっ。何を言う新八くん。桂さんじゃない、私はヅラ子よ(真顔)」(石田裏声)
「どうでもいいんですけど、じゃあ間者は桂さんでいいんですか?皆さん」

ツッコんだ後に、晋助や銀さん、もっさんの顔を順繰りに見渡す新八くんは桂さんへの対応にこなれてきてますね。流す術に長けてますね、パねえ順応力を発揮してます。
新八くんに意見を求められ、すっげえ渋い顔してんのは銀さんと晋助だと思うね。


「えー。もうつまんねーよ、今更ヅラの女装とかよォ。見慣れすぎたわ、飽きたわ。目新しさがねーよ、いまいち盛り上がんねーよ。チェンジ」(頬ぽりぽり)

って銀さんの観点が違くね?お前今は宴会の出し物やってるんじゃないんだからって言う(オイ銀さん)
それに晋助もコクリと頷き、


「ああ……まあな。ヅラが女の格好してんのはテメェの趣味もあるしな。私情挟んでくんじゃねェよヅラ」(舌打ち)

って、晋助もマジやる気ないしね。桂さんの女装はほぼ見慣れたもんとして、チラと目を向けただけでスルー気味だしね(オイ晋助)

どんだけお前ら塩対応?って言う。桂さんが身体張っててもお前らすげー塩対応だよね、まあ桂さんもそれには慣れっこになってるけどね、全く気にしてないけどゴーイングマイウェイだけども(桂さんクオリティー)
だからここでちゃんと反応してくれんのなんざ、もっさんくらいのもんでしょ!


「おお、間違えたぜよ!!まっこと別嬪じゃなあ、ヅラ。太夫も顔負け、てかおまんの骨格とかどうなってんのかわしゃ大概疑問に思うき」(←確かに)

と、太夫顔負けの美しさを発揮する桂さんの艶姿をちゃんと褒めます(ありがとうよもっさん)。だって綺麗でしょ、そりゃあね。桂さんですものね。
もちろん着物は女物だし、だらりの帯を胸の下で艶やかに結び垂れ、唇どころか目尻にまできっちりと紅いアイラインをひく。流すようにして引く、そんな桂さんの女装への心意気はハンパねえ。
てかもう桂さんの女装のクオリティーは完璧すぎて、ほぼ変態の域ですから(オイィィィィ)

それには新八くんも、まあ渋々と頷き、

「まあ……確かに。すごく綺麗です、桂さん」

桂さんを褒める!何たってフェミニスト新八くんですものね。でもそしたら銀さんがふと何かを思い付いた顔になり、


「でもよ、何で間者って言ってまず女装だよ?普通に幕軍の兵の格好して、男として紛れ込んでくりゃいんじゃね?」

あ、やっとそこに気付きましよね、皆してね。五人して雁首揃えて、まずそこに気付かないってどうよって話しだよね(オイお前たち)。だがしかし、くるりも向き直った太夫ヅラ子さんの言うことも一理あるのです。


「何を言う銀時。侍が兜の紐を緩める瞬間……それは酒の席と、ねんごろになった女の前だけだぞ。いかに幕軍の連中だとて、通じ合った遊女もいよう。芸妓もいよう。どこで内密な議題に興ずるか分からんからな。奴らの懇意にする妓楼に潜入するのがいちばん手っ取り早い」

と。言われてみて、ここで晋助もやっと真剣になりましたさ。ニヤリと笑みを浮かべてね。


「なるほどなァ。ヅラ、テメェにしちゃあ頭を回してやがったな」

銀さんもなるほど納得し、

「あーなるほど。それな。でもヅラ一人で大丈夫かよ、ちゃんと秘密裏に情報探ってこれんの?テメェの頭の悪さ異常なんだけど、絶対ェ敵の前で身分露呈しそうだけど」(鼻ホジ)


ってまだ塩対応続いてんのか!でも桂さんのことだから、銀さんと晋助に真剣な顔を向けて、


「確かに……気立ての良い俺の事だからな。花街で評判の芸妓になってしまうと困るな、ここに帰ってこれなくなる……銀時はそれでいいのか(真剣)」
「いいよもう、そんなんになったらもう帰ってくんなよ。ヅラはヅラ太夫としてアッチの世界で逞しく生きていけよ、俺ら今後は花街ですれ違っても未来永劫ガン無視な」(←お前)
「寂しくなるな、高杉……俺が居なくてもちゃんと育つのか、お前は(とても真剣)」
「俺はテメェに育てられた覚えはねェな。安心して使命を全うしろやヅラァ」(←本当にお前)
「全く貴様らという男共は。ちょっと見ない間に逞しくなったものだな、俺は嬉しいぞ(とても真剣)」

「おいィィィィ!!??もう桂さんの心配が違うものになってんですけどォ!?どこに旅立つ気ですか、てか気立てっつーか頭のネジが飛んでるだけだろアンタは!そして銀さんも何それ!どこに放逐しようとしてんだよアンタ、高杉さんもいい加減にしろやァァァ!!」


ほんっと新八くんのツッコミなくして村塾三人は止まらねえなオイ(真顔)。何こいつら、ガキの頃からずっとこんな調子なんでしょ?ほんと何こいつら、こいつらの会話ずっと聴いてたいです(とても真顔)

まあね。桂さん一人にこんな重荷を背負わせる訳にもいかなんだ。じゃあもう一人、誰かお手伝いとして間者に立候補してくださいね。


「……銀時、テメェが行け」
「は?嫌だから。つーかてめえが行けよ高杉」
「あ?無理に決まってんだろうが、誰があんなピラピラした女の着物なんざ着るか」
「いやいやいや、案外似合うかもよ?こういう時こそお前のチビさ加減を如何なく発揮できるじゃん、さっすが総督。女装で皆の役に立つとかすげーなオイ、チビで良かったね(ぷぷー)」
「(カチーン)……テメェ、調子乗ってんじゃねえぞ銀時ィ……」


って、誰も立候補しない!なんてこと!ただキレた晋助が銀さんの胸ぐら掴んでるだけなんですけど!(予定調和)

しかしもっさんも無理ありそうだしねえ、女装は。もっさんのタッパじゃ無理でしょ。てか別に女装しなくても、裏方の男衆として幕軍連中の宴会隣りの部屋に詰めてるとかできそうなもんだけど、こいつらの頭には今はその発想はないです(こんのおばかさん達っ!)

だからここは新八くんが、いつものように銀さんと晋助の喧嘩を止めてくれると思うね。とても真剣な顔をして、お目目くりくりさせながらね。


「だから喧嘩はやめて下さいってば!話が進まないじゃないですか。誰が無理なく女装できるか……桂さんほどじゃなくても、いかに無理なく女の人に化けられるか。そこを観点にして決めましょうよ」

惜しいね、新八くんも若干論点ズレてるけどね(新八くんも気付いてないですね)
そしたら新八くんに諌められた銀さんも晋助もちょっとの間だけ無言になり、互いに目を見合わせ、次に新八くんをついと見下ろす。二人同時に新八くんを見下ろす、その大きなお目目を覗く。


「……てかさ、新八がやってみれば?女装。無理なく似合いそうじゃん」
「……まあ、一理あるな。この中のメンツじゃ、テメェ以外に居ねえだろ」

二人してボソボソと口々に言い募り、むしろ喋ってるうちにだんだんと新八くんから目を逸らし、銀さんはぽりぽり頬を掻き、晋助はフンと顎を逸らして腕を組み………てかほんっといい加減にしろよ、このドスケベ共がァァァァァ!!(ガタタッ)

何こいつら!何を期待してんの、どんなToLOVEる期待してんの!?どうせ女装した新八くんの上に何からのアクシデントで倒れ込むとか、しかもその体勢が男の娘新八くんの両脚を己の膝頭で割るような感じに、いかにも乱れほつれた塩梅でうっかり倒れ込んだらどうしようだとか、着物の裾からのぞく新八くんの太腿の白さとか、ふくらはぎと足袋の間の絶対領域の清楚さとか、そんなんばっか考えてるんでしょ!こんのドスケベ共っ!(いやお前こそな)

いかに白夜叉銀さん&総督晋助と言えどもそんなもんっスよね、だって18歳だしね。何かToLOVEる的な期待はしてるんですよ、まあダークネスとまではいかずとも、新八くんとToLOVEりたいのでしょうね。
あわよくばその、倒れ込んだ隙を見て新八くんの身体をじろじろと眺め回し、


『つーかおっぱい小っちゃくね、お前。こんなんで客満足させられんの?』

などと小馬鹿にしたり、

『フン。これほど無粋な芸妓が居んのか。テメェには俺の躾が必要だな』


などとドヤ顔で言ったり、しかしとどのつまりはToLOVEる!ToLOVEる的な展開故、なかなかこの体勢は崩さないけどね!全ッ然、これっぽっちもさっさと退かない野郎共ですけど!むしろ新八くんの身体を堪能ですよ!
さらには、

……って、だからいい加減にしろやこんのドスケベ共がァァァァァァ!!(いやだからお前こそな)




しかしなあ、こんなん言われても新八くんが即座に女装OKするか?しねえよな、新八くんだしなあ。

「えええ!?無理ですよ、僕ができるはずないでしょ!桂さんじゃないんですから!」

ほらね。マジ怒って拒否るよね、おぼこい新八くんだしね。いかに新八くんとはいえここでは悪ノリしないと思う、こと自分がイジラれる番だったらね(新八くん)

「だいたい何で僕だよ!アンタらのどっちかが女装しろよ!」

こんなんまで言うからね、焦りでフガフガしてますから。赤面でフガフガですよ(可愛い)
そしたらこんなん言われた銀さんも晋助も、二人して『はあァ?!』って即座に凶悪な面構えに転じ、


「だから嫌だっつーの!マジ無理だから!銀さんはそっちの道には行かねえから!てか新八でいいじゃん、むしろ新八がいい、新八じゃなきゃ無理、お前すっげ似合いそうだしィ!(ギラッ)」
「ふざけんなガキが、この俺が女の格好なんざできるか!テメェがしろ、今のお前にしかできねェことがあんだろうが、むしろ俺ァお前しか認めねェ(カッ)」

って何、もうお前らが救えねえェェェ!!どんだけ新八くん推しかよお前らよお!(涙を堪えながら)
ううう、ひぐ、こ、こいつら救えねえバカ野郎共だよォ……どんだけToLOVEりたいんだよォ……(ぐすぐす)


ほんっと二人して大したバカ野郎共なんですけど(愛を込めて)、でもそこまで力説されたら新八くんも少しは考えて、だって二人の言い分を全力拒否するような冷たい子では決してないからね、むしろ新八くんは優しい子だからね、真面目だしね、

二人がこんなに一生懸命に言ってくれるんだから……って考え直して(いや考え直さなくてもいいよ)、

「わ、分かりましたよ。そこまで言われるんだったら、僕も断れません。侍の信念にかけてしますよ、女装……(はあ)」

も、もう諦めてるぅ!?この子諦めてるよ!結託した晋助と銀さんを止めるのを放棄しだしたよ!(仕方ないよ)

まあね、銀さんと晋助は喧嘩してるならいざ知らず、結託すれば誰にも止められなくなるからね。その威力がパねえ事は新八くんにも分かってるので、新八くんだって早々に諦めるんスよ。
そしたら急にパァァと晴れやかな顔になったバカ野郎共は、各々に、


「そうそう。新八しか居ねえだろ?こういうのやれんのはさァ。大丈夫だって、新八には俺がついてんだろ?女装がなんだよ、大したことねえって。厨二病に侵されて書いた卒業文集ほどの黒歴史にはならないってェ」(←死ぬほど自分嫌がってたくせに)
「……そうだな。テメェしかできねえな、この手の事は。これくらいの瑣末、機転利かせて乗り越えられなきゃ侍たァ言わねえな」(←どの口が言うのか)


すぐ調子こいて口々に言ってますけどね。でも新八くんにも言い分はあってね。

「……じゃあ、僕も一応は着ますけど、アンタらも女装して下さいよ。それが条件ですよ、三人でまず衣装合わせてみましょうよ(チラッ)」

きゃあああああ!!新八くんったら策士!いい子や!だって見たい見たい、総督の女装と白夜叉の女装見たい!(手を叩いて喜びながら)

その新八くんの抵抗には即座にピキィッと顔を引攣らせる野郎共ですね。


「……。はあぁ!?無理無理!新八がやっからいいんだよ、こういうのは!高杉のとか見たくねえし!」
「チッ……ふざけんじゃねえ、何が悲しくてお前や銀時と女の格好をしなきゃならねェ。大体銀時なんざ男でしかねェだろうが、お前がやんなら別だがな」

諦めろや!!あーきーらーめーろってェェェェ!!(オイ止せや腹立つ)
新八くんみたく受け入れろや、女装のひとつもこなしてみろって、ほんっとお前らはこれだから!

ままま、銀さんはこれから十年ほど経つと仕事の一貫なら女装も軽くこなせる男になりますが、女装もできるフットワークの軽い万事屋社長になってますが、いかんせんこの頃はまだ十代。とてもじゃないがまだまだ青臭いし、少年の心もそう簡単には折れないんですよ。
まあ晋助はここから十年経っても、とてもじゃないが女装はできねえけどな(晋助っ)

だけども新八くんは強い。

「……じゃあ僕も着ませんよ。何で僕だけ女装なんですか、それが道理ってなんですか、ふざけんなよ。アンタらの誠意を見せてくださいよ。むしろそれで侍なんですか、アンタらは。これくらい片手でこなす、そんな気概が侍としてのアンタらにはないんですか!銀さんと高杉さんの中の“侍”って、それでいいんですか!」

熱く問いかけてくる、少年のその声音。『侍なのにそれでいいのか』と問われた声に、侍としての品位と度胸を試されるこの場面に、ゆらりと立ち上がるは野郎共。

そう、男とはプライドという二本の足で立つ生き物ですよ。

「……てっめ新八、言うじゃねーか。いいぜ、なら俺の本気を見せてやるよ。侍の本気ってやつをな。コスプレすんなら心まで飾れよコノヤロー(ゴゴゴ)」
「……フン、上等だな。言うに事欠いて、俺が侍じゃねえだと?テメェ、後で後悔しても知らねえぞ(ゴゴゴ)」


ハイっ!ここで入りました、野郎共の負けず嫌いスイッチが入りましたァ!!二人して誰よりも負けず嫌いですからね、こうやって侍としてのプライドに乗せた方がさくさく動きますよね!(パチパチ)

そしたら新八くんもくるっと桂さんに向き直って、

「じゃあ桂さん。あと三着分、女物の着物の用意をお願いしますっ!僕ら侍なんで、誰より男らしく女装してみせるんで!」

眼鏡透過率ゼロ%の真面目な面構えでお願いする。そんな真面目な新八くんには、桂さんだってニコリと優しく笑い、

「全く……新八くんも日毎に銀時と高杉の操縦に長けてきたな。素晴らしい。やはり二人をまとめて任せられるのは新八くんしか居ない」

惚れ惚れとした男(つーか母)の視線を送ります。つーか侍としての気概もクソも、ただ野郎が女装するってだけの話なんだけど、そんなんは今の三人の若侍達には何ら関係ないのです(んもう皆揃ってバカ!)

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2017年08月 >>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
アーカイブ