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Many Classic Moments25


*まとめ*




飛び出て行った銀さんの怒涛の勢いに気圧され、または限りなく不本意とは言えども銀さんにキスされた事もあり、一回二回と言わず何回もさせてしまった事もあり、新八くんはしばらくの間はへたり込んでましたね。だけどようやく我に返り、へたった足腰を押して立ち上がり、

「てかマジいい加減着替えよう、僕……冷静になったら一人でこんなバカみたいな格好してんの恥ずかしいし……桂さんてやっぱり凄いよ、いっつも一人であんな格好しててツワモノだよ」

などと小声でブツブツ言いながら(己のことを客観視できる少年)、再度衣装箪笥に向かったんですよ。そんで箪笥の引き出しを開け……

「……オイ。さっき銀時が凄え勢いで外に走り出て行ったぞ。何かあったか」

──ていたら、これまたちょうど良いタイミングで衣装部屋の障子戸をスパンと開けたのは晋助です。どうやらさっき銀さんと廊下ですれ違った模様。既に一発抜いたであろう銀さんと(早いね)
しかしお前も来ちゃったのね、って言う。お前もやっぱり新八くんを気にしてんのね、って言う(マジでな)

てかほんと銀さんといい、晋助といい、どんだけ?って話ですよ。どんだけ新八くんの女装姿に萌えたのだろう、どんだけ二人きりになりたかったのだろう、なのに皆の居る前では地味だの何だの貶すばっかりでさあ。素直には程遠いのにね。素直になる事なんてない割に、代わる代わる新八くんの元に現れるこいつらは全く何を期待して……だからこのドスケベ共がァ!(スパパンッ)


でもそしたらね、急に現れた晋助に新八くんはドッキドキですよ。

「あ……あああ、た、高杉さん……」


なんて。晋助を認めるなりパッと目をそらし、ドッドッと弾む心臓を諌めるようにお胸に片手を当て、カァァと赤らむ頬を極限まで背けます。
だってもう新八くんは気付いてしまったのですよ、晋助が好きな自分に。晋助の事をいつの間にか好きになり、恋に落ちてた自分にね。そこに気付いたら、もう意識するあまり迂闊に目も合わせられなんだ。

だけど晋助が、そんな新八くんの乙女心に気付く訳もなし(童貞メンタルって奴ァな)


「?……どうしたテメェ、熱でもあんのか。顔がやたら赤ェな」

真顔で問いかけるが、新八くんはまだ晋助の方を見れない。

「い、いや、ないですよ、別にないっス、熱とかァァァ!!」

何故か後半は逆ギレ気味にブンブン手を振っております、だってこちらも童貞メガネです。晋助はそんな新八くんの挙動不振な態度には眉を顰めるが、新八くんがまだ女の子みたいな格好してる事には即座に物申す。

「テメェまだ着替えてねェのか。そのふざけた着物をさっさと脱げ。みっともねェ」

凄く不機嫌に言う。しかし、脱げと新八くんにウエメセで指示しておいても部屋は出て行かない(晋助)

「……いや、じゃあ着替えるから出て行ってよ。そしたら五分で着替えますから」

新八くんもそりゃあ赤面ですが、もそもそとお着物の裾をいじりながら言うんですよ。まだ俯いてますがね。だがしかし、晋助はまだ出て行きそうにない(だから晋助っ)

「あん?別にいいだろうが、俺に指図すんじゃねェ」
「……や、だってさすがに恥ずかしいでしょうよ。いいから出て行ってくださいよ、マジで」
「別にテメェの裸ごとき……今更だろうが。俺の前で何を恥ずかしがってやがる、クソ生意気に色気付きやがって」
「そっ、そういう問題じゃねーし!僕の心情の問題だしィィィィ!!??」

でも思わずいつものようにツッコんで、新八くんはここで初めて晋助のお顔を見てしまったんですよ。
晋助を『好き』って判って初めて、まじまじと晋助の顔を見た。


そしたらね、

「…………ッッ!!」

カァァとやっぱり赤面ですね。限りなく赤面する、もう一瞬で首筋まで赤くする。何ならお目目とかぐるぐるしだすし、胸のドキドキが治らなくて呼吸不全な有様です。

「(た、たたたたた高杉さん……ほんとムカつく……でも好き……)」

晋助の顔を改めて見て、新八くんはそう思った。ムカつきと同時にときめく。その上から目線はマジでムカつくのに、もう好きの気持ちは止められなかった。
だってきゅうぅと甘く痛むこの胸は、今まさに初恋のトキメキに満ちている。

そしたらさすがに晋助も、いつもとは様子の違う新八くんには違和感を覚えるんじゃなかろうか。てか赤面する新八くんが何故かやたら可愛く見えて、あせあせする女装新八くんにどうしようもなくそそられて、若干ドキドキし始めます(こんの脱童貞っ)


「……テメェ、一体どうした。俺の顔に何かついてんのか」

と冷静ぶって言いながら、なのに内心ではドキドキしながら新八くんに一歩近寄る。だけど新八くんは後退る。

「だ、だめですっ!来ないでマジで!今は来ないでェェェ!!」

赤面してる新八くんは片手を掲げて、必死にストップのサインを示してる。だけどその必死さも、何だか晋助を煽って止まなかった。

「……ふざけんじゃねえ。だから俺に指図すんじゃねェよ。俺がテメェの言う事聞くと思ってんのか」

必死に後退ってぶんぶん手を振ってる新八くんに、構わず近付いていく晋助。その一進一退の攻防の末、てか元々狭いお部屋なんで晋助が数歩進み、新八くんが数歩後退っただけで、新八くんは余裕で壁際まで追い詰められております。これぞ地の利。

そしたらね、追い詰めてた晋助も何だか無性に息が荒くなってるので、無性に体温上がってるので、ふーっと大きく息を吐いたりしてます。眼下の新八くんの姿を見ながら、凝視しながら、むやみに上着の袖でごしっと唇拭っております。頬も赤いしね、何だか獣の狩りさながらです。

そんでね、おもむろに新八くんを追い込んだ壁に両手掛けるっ!高新の壁ドンはわりと日常茶飯事!



「ちょっ、もうほんといい加減にしろってアンタ!何なんですか、おかしいってば!」

急に壁ドンなんてされて新八くんは慌てるが、やっぱり晋助からは目をそらし気味なの。

「……だからテメェ……テメェの方が余程おかしいだろうが。だいたい、何でさっきから俺と目を合わせねェ」

晋助に問われて、新八くんはうぐぐと言葉に詰まる。だって今はひどく間近にある晋助の体温。息がかかりそうな、この距離。

「だって……だって、」

新八くんのドキドキは最高潮ですね。何かさっきまで銀さんに迫られて泣いたりしてたので、そりゃあ簡単に涙腺も潤む潤む。泣きまではいかないけど、お目目は既に潤んでます。
ハアハアと荒い呼吸を洩らす唇もしっとりと赤く濡れている。無自覚なその艶めき。

そしたら晋助もそんな新八くんを見ていられなくなり、たまらなくなって普通にガブってキスしちゃうと思うなあ。ガブっといくでしょ、乱暴に唇奪うから。獲物の喉笛に噛み付くみたいにね。

「……っ、ん、うぅ」

急に荒々しくキスされて、乱暴に舌を差し入れられ、なのに新八くんはそれだけでくらっとしますからね。頬を上気させたお顔で、無意識にも晋助の肩に手を回しちゃいますね。そしてぎゅうぅと晋助の上着の肩を掴む。耐え難いように、もっとキスを求めるように。


「(高杉さんが……僕にキスしてる。僕のこと、貪ってる……)」

ってオイオイ!新八くんもほのかに欲情してますってば!語尾にハートマーク飛んでるっつーの、何その蕩けたお目目は!何その、拙いながらも必死に舌を伸ばして絡め合うキスは!ダメなんて言ったくせに、全然ダメじゃないじゃん!
ひはー、も、もももも最高っスね新八くんってばスケベ!


そんな態度で来られたら、晋助もすっげえ興奮するんじゃないの?来ないでなんて言ったくせに、キスしたらこっちをきつく抱きしめてくるなんて。

「……は………テメェ、何考えてやがる。俺に近寄られたら嫌だったんじゃねェのか」


散々に唇を貪った後、晋助も何だか赤い頬をして言うんだけども。

「い、嫌じゃないです……だけど今はダメって言うか、さっき自覚したばかりだし、まだその、心の準備がぁ……(ハアハア)」
「あ?何が言いてえんだテメェは。さっきからおかしいにも程がある。ああ……こんな格好してるからおかしくなっちまってんのか(ふう)」(←合点早い)
「いや人を変態みたいに言うなっ!格好は関係ねーよ!」


でもね、赤面した新八くんがまたジタバタし出したので、晋助も片手で押さえ込みますわな。そしたら極限まで顔を背ける新八くんの首筋に、どうにもおかしな痕を発見した。

赤く鬱血した、その痕。


「……あ?何だこれ……」

そして無意識に新八くんの首筋に指を伸ばし、触れた後でふと気付く。この鬱血の赤い印。これは間違いなくキスマークだと。

「え?何が……?」

でも新八くんはそう言われても、よく分かってないのね。何で今の晋助が、まじまじと己の首筋に注目してるのかも。
さっき銀さんに抱きしめられた時、銀さんがそこに執拗にキスしてた事も、何なら慌て過ぎてスルー気味だったのは当の新八くんですもんね。

「テメェ……これは誰にやられた」

晋助は新八くんに残されてるキスマークを爪で引っ掻くようにして、忌々しさ全開の口調で言う。既に怒っております(早いよ)
肌を引っ掻かれるその感触に、新八くんは痛そうに顔を顰めるけど。

「え?誰って?どういうことです?何がそこに…………あっ」

最初はよく分かってなかったけど、だんだんとさっきの出来事を思い出して蒼白になる新八くん。銀さんがそこに口付けてた時、ふっと走った甘い痛みの原因に今ようやく気が付いた。これってそう、銀さんが無意識に付けてた恋慕の印だったのですよ。

それを晋助に発見されております。ということは、これからどうなるかもう皆さんには分かりきってらっしゃると思います(ハイ)


「……オイ、言え。今ならテメェを二、三回ブチ犯すくれェで許してやる……いや、許してやらねェ事もねえ(ゴゴゴ)」
「えええ!?何で最後言い直したの、結局はアンタの機嫌次第って事ですか!?二、三回ブチ犯されるのは僕なのに!?」
「うるっせえ……テメェにこんな事した奴ァ誰だ。俺が殺してやる」

慌てふためく新八くんの両肩を壁に縫い止め、ギリギリと力を込めるのは晋助でしかないという。マジで容赦ないですね。

「い、いだだだだっ、ごめ、だって僕気付かなくてっ……」

苦痛に顔を歪める新八くん。でも晋助はやはり容赦ないので、再度新八くんを締め上げながら、

「こんなもん付けられて気付かねえ筈ねェだろうが。誰だ。テメェが日常的にそれほど近しくしてる野郎か?」

そして自分で言葉を綴ったくせに、自分で気付く。新八くんにこれほど肉薄できて、新八くんに手ェ出してくる野郎なんてたった一人しか居ないってことに。


「…………銀時ィ……(ギリギリ)」

もう歯噛みが凄い!てか今の晋助の顔も相当ヤバい!ブチキレてるから目とか三白眼だしね、こめかみの血管浮きまくってるし、背後のBGMはゴゴゴだしねっ!

「ヒィィ!すみません!ごめんなさい!その顔マジ怖えよ、泣きそうだよ!」

何故か謝ってる新八くんが、ビビり果てて既に半泣きです。晋助の剣幕にもっぱら押され気味です、でもしゃーねえ。だって怖いでしょ、晋助のブチギレ顔は。凄え迫力。


これ一般の鬼兵隊モブ志士の皆が見てたら、ビビってビビって後退るどころじゃないと思うよ。もう声もかけられないと思うね、そして遠巻きに見つつヒソヒソしだすレベルだよ(どんだけ)


モブ2『こ、怖えェェェ……今の総督ハンパねえほどキレてっぞアレ……こういう時の総督の禍々しさってパねえなァァァ……(gkbr)』
モブ3『だなあ……もうやべえな、何がやべえのか分かんねーほどやべえよ、総督がキレてる時の迫力はよォ。くわばわくわばわ……』
モブ6『でも……何か総督のキレ顔かっけえじゃん……(ポツリ)』
モブ7『ああまあ……てか総督はいつでもかっけえんだよ、基本だよバカ……(ポツリ)』
モブ2『いやまあ、そりゃそうだけど。まあ総督はいつでもかっけーよ?だって俺らの総督だぞ?総督なんだぞ?』
モブ3『うん。確かに総督はいつでもかっけえ。でも今はさすがに話し掛けらんねーよ。試しにお前行ってこいよ、ほら(ポン)』(モブ6の肩を押す)
モブ6『ちょ、無理だよォ、まだ俺死にたくねーしィ、そりゃ総督はかっけーけどよ、俺には彼女がよォ(照れ照れ)』(←だから何でお前は照れるのか)
モブ7『ハハハ、てめえみてーなバカには本望でも、こんなんでおっ死んだら故郷に残してる彼女は泣くよなァ』


って、だから鬼兵隊のモブ達は皆してアホの子っ!!(いやうちの鬼兵隊だけな)遠巻きに見ながら皆して和んでるとか、どんだけ晋助のこと慕ってんの!ありがとう!




とまあ、茶番は置いておくとして(茶番だったという意識はあります)、晋助は怒ってますよ。そりゃあね。だって新八くんったら、事もあろうに銀さんにキスマークなんて付けさせてさ。自分のもんにそんなマーキングされて、怒らないならそれもう晋助じゃない!


「テメェ……銀時と何があった。銀時がさっき凄え勢いで外に走り出て行った事と、何か関係あんのか」

怒りすぎて最早冷たい目で新八くんを見下ろす。徹底尋問の構えですよ。だからね、新八くんもこうなったら嘘なんて吐けないでしょ?てか元々嘘吐く気なんてないし。

「高杉さんが来る前に、銀さんもこの部屋に来て……そして、あの、何かそんな事に」

って、ブチギレてる晋助が怖すぎて内容を端折ってるよ!ちゃんと説明もできないよ、だって新八くんってば目が泳ぎすぎィ!泳ぐどころかもはやクロールしてる勢い!
そんな新八くんの顔の真横に、晋助はだんっと拳を着く。

てか怒りのあまりに壁を全力でブッ叩いた、そんな壁ドン(そんな壁ドンねーよ)


「ひっ」

新八くんはその剣幕と迫力にびくっと肩を揺らす。そして拳による破壊でパララララ……と壁の破片が散ったところで、晋助はゆらりと顔を起こして。

「テメェ……いい加減にしやがれ。何で銀時とそんな事になってやがる。いくら阿呆なテメェだとて最近は銀時から距離取ってると思ってたが」
「し、知りませんよ!そんなん僕だって聞きたいくらいですよ!」


晋助から一方的に責められ、だけど新八くんも反論はする。だって新八くんもよく分かんないんだもん、何で銀さんがあんなことをしてきたのか。これが銀さんにはっきりと告白されていたのなら、

『俺はてめえが好きだから、こういうことしたいんだよ』

などと言われたらそりゃ理由も分かるだろうが、何たって銀さんは何も言わないからね!(銀さんの性か)

何ッも言わないくせに、新八くんのムチっとした美味しそうな太ももで己の魔羅挟もうとしてたけどね!擦ってシコろうとしてたけど、新八くんの太ももを自分の精液でビシャビシャに濡らそうとしてたけど!(だから性か)

そんな顛末ですからねえ。まあ高新の言い合いは平行線の一途ですよ。


「あん?だから銀時に隙を見せるんじゃねえと俺があれほど……(イライラry)」
「だから僕だって極力気を付けてたんですっ!でも後ろから来られたら、銀さんの力に僕が敵うはずないでしょうよ!銀さんの方が僕より全然身長あるし!」
「(プチっ)……オイ、それはどういう意味だテメェ……俺の身長が何だと?」

新八くんから飛び出た言葉に、新八くんからひどく近いところにある目線で、4センチ差というもはや誤差の範囲とも言える視点から、ゴゴゴと凄惨に凄むのはうちの総督です(総督ぅ!)


「いや別に高杉さんの身長の事なんてひとっことも言ってないけどォ!?何この人、すげー面倒臭いよ!どこにでも地雷埋まってるよ、面倒臭さがハンパないよ!」(←確かに)

新八くんもそりゃあキレツッコミもするわ。
何故かカチムカした晋助にね、新八くんはやはり責められています。てか晋助も大概ガキだな(本当に)
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