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確かにそれは僕が殺ったよ

だから。何。
良いじゃない。
減るもんじゃ無い。でしょ?


確かに。僕が。殺ったよ。
血が。飛ぶの。見たよ。
肉を。この手で。抉ったよ。
だってね。女王蜂様。聞いて?
クリオネが。悪いんだ。よ
共食いなんて。しなければ。良かったのに。

女王様の。大切な。
(ぼくの。大切な。)

蜂逹を。裏切らなかったら。
(僕を。裏切らなかったら。)

殺す。つもり。無かったんだよ。
(元々。殺す。つもり。だった。)

嫌いになって。しまった。
(大好き。大好き大好き。大好き大好き大好き。)

嗚呼。ごめんなさい。
(嗚呼。ありがとう。)




こんな。気持ちは。初めて。
(こんな。気持ちは。久々。)




あのね。女王様。
僕。クリオネに。成りたかった。
(僕。蜂に。生りたかった。)






クリオネには成れないみたい。
(蜂には生れないみたい。)


君が殺したその虫は

蜂。

復讐されるよ、蜂は仲間想いだからね。

僕は蜂に生りたかった。
人間には慣れなかった。
だから蜂に生りたかった。
だって蜂は仲間想いだから。
そしたら無惨に裏切られないでしょ?

君が殺したその虫は
蜂。
君が殺したその人は
僕。


僕が殺したその虫は

君。





子宮の中で僕は何を聞いて産まれた?

血の流れる音
心地好い心臓の音
小さな小さな鼓動の音
産み落とされるだろう世界からの雑音

僕は何を聞いて産まれた

僕は何故産まれた
最初にあげた産声は喜びか悲しみか




何が言いたくて産まれてきたんだっけ










損な事分かるわけ無い
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