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小さな子供は僕に憎たらしそうな目で喋りかけた



「産まれてこなければ良かったのに」














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なあ、神様そりゃないよ




なぜ僕が苦しまず
大切な人が苦しんでるんだい
なあ、神様そりゃないぜ?
みな平等?
冗談じゃない
平等なんてあるもんか
幸福な人は不幸な人の幸福をしらない
不幸な人は不幸だと思ってなければ幸せだとすら思えて
希望に満ちてる、とても強い
ほら、平等じゃないだろ

なあ、神様、頼むから
僕にちょうだいよ
確かに苦しむのには飽き飽きさ
でもここで強くなれないのは、

ああ、
変わりたくない、

割れたガラスと同じように心を割ろう



(そしたら自分の心が割れた事に気付かないだろ?)



そしたらもう苦しまないだろ?
ねえ、もう良いよ
もう飽きたよ、傷付くのに
もう飽き飽きしたよ
もう良いじゃないか
もう面倒臭いだろ?
なあ、もういいかい?


そう呟く君はあきらかに
諦めきっていた
ぼくは言う


もう良いさ、痛くないさ
何も怖くない
大丈夫、ほら、捨ててしまおう

僕は何のためにいるんだい?



なあ、聞こえてるだろ、神様

もううんざりさ


もう、うんざりなんだよ
前を向こうとすると
稲妻を落とすように
崖に追い詰めるように
闇へと落とそうとしてくる
うんざりさ
自分に振り回されるなんて
誰も、いない?
いや、何のためにいるんだい?
あなたにとって君にとって
あんたにとって俺にとって

僕は何のためにいるんだい?
必要なのか?

何もしてない何も出来ない何もしようとしない
必要かい?
いらないものは捨てる
親でも出来る
ああ
だめだ、
起きろ俺
目覚めろ俺
囚われるな、あれは僕の世界の悪い例だっただけだ
誰もがそうだとは限らない
起きろ目覚めろ
場違い、いや、お門違い

あれもこれも捨てよう、そしてまた作り直そう



なあ、神様、そうやって僕らも捨ててしまうのかい?







僕は言う
「これもあれも僕の汚い部分がいらない僕は汚い僕は弱い消えてしまいたい」

ぼくは言う
「これもあれも汚い部分がないと始まらない君は汚いからこそ綺麗な部分があると言うのにわざわざ捨てるのかい?もったいない。自分が汚いと思うのならきれいにすれば良い。それが出来ないからせめて自分を汚いと称する自分をどうにかしろ。弱いなら強く、なれないなら弱いまま進まなければ良い。消えたいなんて言わないでよ、死にたいって言いなよ。そうやって最後まで逃げるきかい?」

僕は言う
ぼくに気付かないまま
「人を嫌う僕が嫌いだ人を悪く言う僕が嫌いだ」

ぼくは言う
僕に傷付きながら
「全部治せば変わる、まるで神様のように7日間で世界を作れば良い。飽きたら壊してまた作っての繰り返せば良い。ああ、君は今日も愚かだ」

僕は言う
「××××」

ぼくは笑う
「大丈夫そうだね」








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