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おたバカ

バカモノside

「バカモノ?」

「はい?」

そう言って振り向けば頭を何度かぽんぽんされた

「え?」

「ん〜可愛いな〜って思って」

へへって笑っておたべさんの胸に頭をすり寄せた

おたべさんは私のこときっとペットみたいな感覚で触れてるんだと思う

けど・・・私は・・・

「おたべさん、そういや」

「居た・・・」

全部言い切る前にソルトさんにさえぎられた

「どうしたん?」

「何も・・・」

そう言っておたべさんの隣に座っちゃう

むっとした顔で睨んでも平気そう。

「そういや用事あったんだ・・・」

多分・・・合わせてくれたのかな?

きっと用事なんてないはずなのに。

「あーあ行ってもた」

残念そうな困ったような顔になった

「ソルトさんのこと・・・好きなんですか?」

「んー?どうやろ・・・ずっと一緒に育ってきた姉妹みたいなもんやからな」

「ずっと?」

ここで初めて聞いたソルトさんの過去

誰にも言ったアカンで??って声を潜めて喋ってくれた

「って事があってさ、だから嫌いになれやんし、離れたくない」

「そう・・・ですか」

過去なんて言われたら・・・

気持ちが緩んじゃうじゃないですか

「でも・・・私は好きです、おたべさんのこと」
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