由依side
「由依・・・」
困ったような苦しそうな顔でじっと見つめてくる
「ん?」
「・・・ま・・・ない・・・」
皆、そこまで騒いでへんから普通の声で喋ったら楽屋中に響き渡る
まぁ、聞かれたくないからこんな小声で言ったんやろうけど
「え?なんて??聞こえへん」
「いじわる・・・」
手を引いてトイレの個室に連れ込まれた
中から鍵を掛けて壁に押し付けられる
「我慢・・・出来ない」
「ははっ変態さんやな?」
髪をかきあげるように後頭部を包み込んだら甘い声を漏らした
「でも、ぱる?まだ1ヶ月立ってへんよ?」
1ヶ月、求め合うんも1人で楽しむんも禁止って約束やったのにぱるるが破ったから・・・
1ヶ月我慢って約束してた。
「無理・・・由依」
上目遣いで見つめて来るから
体のブレーキが聞かなくなって荒々しく唇を重ね合わせた
壁に軽く押し付けて肩をぐっと固定する
ぱるるは案外、激しいのも大丈夫やと・・・思うから
「っはぅ・・・!」
上唇をぎゅっとくわえればこんな声出すから余計興奮してくるやん
「ぱるるはほんま変態さんやん」
「っるさい・・・/////」
「我慢できやーん、って来たんどっち?」
恥ずかしそうにぎゅっと抱き締めてきた
そんなぱるるが可愛いすぎて・・・
いっつもいっつもそんなぱるるに夢中やねん。
この度、18禁の物も展示する事に致しました
題名に【18】と記されている物は未成年の方は見ないようにお願いします!
どれくらいの方が常連さんで見て下さってるのかは分からないけど信じて頑張ります!!
これからも【初恋の鍵】を宜しくお願いします
由依side
あたしの左肩に頭を傾けてすっかり眠ってしまった
今は車で遥香の事を家まで送る途中。
ごめんな・・・遥香・・・
あたしは泣かせたんや、大切な遥香を。
なんでいきなり対応が冷たくなったかって言えばびっくりするぐらい自己中で馬鹿げた理由。
遥香を愛してまうんが怖かった。遥香を愛して好きになっても、今の関係が続くんか?って。
もし崩れてぎこちない仲になってまうんやったら今の生ぬるい関係で良いかな・・・って。
でもそれは結果遥香を傷つけてた。
遥香をこれ以上好きにならんようにって離れて、でも遥香は付いてきて、突き放して、涙流させて
赤信号になって一旦車を止まらせた
街はすっかりクリスマス仕様になってて、イルミネーションがまぶしく街を包んでる
遥香の頬をそっと撫でれば幸せそうな笑みをこぼした
青に変わってふたたびアクセルを踏み込む。
遥香の家は家庭訪問で何回か行った事あるから・・・
────
「遥香ー着いたでー?」
揺さぶっても声掛けてもなかなか目を覚まさへん
「遥香??」
「ん・・・」
うっすらと目を開けてあたしを見たら微笑んだ
「ありがと・・・送ってくれて・・・」
「ううん・・・大丈夫?立てる?」
ふらふら危なっかしい遥香を支えて家の中まで上がらせてもらった
まだ御両親も帰って来てなくて家に誰もおらへんからそれまでの看病みたいな感じ。
制服からラフな服に着替えてベッドに横にした
ものの数秒で軽く目を閉じて寝息を立て始める
お疲れ様やな、
心のなかでそっと呼び掛けて額に滲む汗を拭き取った
耳らへんのうぶ毛が汗で張り付いてなんとも言えやん雰囲気を出してる
「っ・・・チュ・・・」
遥香初めてじゃなかったかな・・・?
贅沢言い過ぎやけど・・・初めてであってほしい
掛け布団を肩までしっかり被せて右手をしっかり握った
もう・・・自分の気持ちに嘘はつかへん
あたしは・・・
遥香がすきやから