酔った父親が料理を…

タチの悪い酔い方をした時に徐に料理を始める事がある。

悪酔い父の行動パターンの内の一つ。

酔った父親は昔から幾つかのパターンがあって、その中でも特に個人的に嫌なものがある。

テンション高々悪酔い(上位で腹立つ。不愉快な絡み酒。テンション高々と煽り散らかしながら絡みこき下ろしてくる。間違っていても反論は許さない。マジでこき下ろしてくる。路肩の吐き捨てられたガムレベルまで。まぁ、いつものこと。終わった後にサンドバッグぶん殴りに行く日々。)、

暴力性が出る悪酔い(10年前までは何度も警察沙汰に。喧嘩したり窓ガラス割ったり。人様に迷惑がかかる事も。私の場合は薬缶で沸かした熱湯かけられたり。子供の頃はぶん投げられる事もザラに。前歯ら辺めっちゃ歯並び悪いよ。でも今は鍛えてるから。筋肉量だけで言えば、我が家で一番私があるので…。しかし身体に刻まれたトラウマで怖くて動悸と耳鳴りがとまらなくなる。震えは出すと酷くなったから、ださない様に努めるうちに両親や弟、祖父母の前ではでなくなった。)、

そして、機嫌最悪最下層状態で料理を始める悪酔い(冷蔵庫や保管庫から、3分の1〜3分の2を其々好き勝手に摘んで料理する。そこにあるのは1週間分または1ヶ月分を考えて節約に節約を考えてメニューも決めて用意された材料たち。そして自分がいい様に何個もボウルや菜箸、鍋やフライパン、皿を使い、野菜クズや落ちた調味料の粉散乱したまま放置された台所。流し場には油物のフライパンの中に普通の皿やプラスチックタッパーが入れられ放置。散らばる卵の白身。1人分にすらならない微妙な量が残された食材。例えるなら一口分だけ残して戻されたお茶ポットや炊飯釜の中の白米。)

(それが仕事から帰って来たら出迎える。テーブルの上には空っぽになってカピカピで放置された大皿。ラップにかかった子供茶碗ほどの皿。満足そうに腹を出して爆睡する父親。膝をつきたくなる惨状の台所。どう見てもこのまま夕飯が作れない冷蔵庫の中身。そして週末まで持ち堪えられない量の食材。疲れた身体に鞭打って再び靴を履き、歩いて一番近いスーパーまで行き、この退勤後で人が溢れ並ばなければならない本来なら行かなくて良かった買い出しに突然行かなければならない現実。ドアの音に起きて作ってやったと褒め称えろ感謝しろと得意げな顔の父親。突然、消えた食材の為に倍になる食費を補う為に家計簿と相談しなければならない事に頭の中で算段をつけている最中の目の前のドヤ顔。視線をズラすと見える惨状。夕飯の材料を買いに行かなければならないから出かけてくると言うと何故かブチギレる父親。残してやってる、少し摘んだだけだろうが、と。いつもいつも同じ文言で。実際には其々3分の1の量になった食材。親指の爪ほどの大きさになって冷蔵庫に戻されたちくわで、3分の1本しか残されてない人参で、ひと玉しか残されてない生麺で4人前の焼きそばを作れと?)

(そしてその後に帰宅する母のキレ散らかしが本人にでは無く此方に八つ当たられるいつもの未来。全てが嫌になる。)




というわけで、今。

今回は家に居る状態。なんなら母親も今日は家に居て、我関せずとお昼寝中で。

父親の悪酔い料理タイムが始まった。

口を挟むとブチギレられ、なんなら拳や調理器具が飛んでくる可能性も無きにしも非ずなので未来に絶望しながらトイレに籠った。なんも出らんけども。(既に30分ほど篭っている。閉めた便座に座ってる。)

音だけで出来上がっていく惨状が目に浮かぶ…。取り敢えず1パックフルであった筈の卵が無くなったのが割り続ける音で分かったので、今日の夕飯のオムレツが出来なくなった。後肉のパックを開ける音も。竹輪を切る音もした。

ビリビリとレタスを千切る音も。

明日の野菜炒めも無理だろうな…。カレーライス用の材料も悉く摘んだんやろうな…。

残り3日分…どうなってるんかな…。

鍋やら皿やら調理器具やらも散乱していきよる音も聞こえてきてる…。


はぁ…。


朝から母親の機嫌最悪で逆ギレ八つ当たり凄かったから、この後の八つ当たり、いつもの倍以上やろな…。


そろそろ出るかぁ…。




ふぁいとー、おー。