「離れてても繋がってるんだね」
そう言ってくれた君。
求めてくれること、伝わること
ひとつひとつ噛みしめながら
不器用ゆえにぼくらは見失う
そこにあるのに
そこにいるのに
一喜一憂のためいきに落としてく時間は
私を“私”に変えていく
さらさらさらり
さらさらさらり、
そんな音を立てながら
秘めるだけが強さじゃないのを知ったのは随分後のことで、
強さとは必ずしも強がることではないんだと知った
──・・なぁ、自分が傷つくのと傷つけるのどっちがこわい?
あのとき
咄嗟に「傷つくの」
と言ったけど
「・・・傷つける方がよっぽどこわいよ」
と悲しく笑ったキミに人の優しさを垣間見た。
・・・やさしいひとは、かわいそう。あいてのぶんのかなしみさえもじぶんのきずにしてしまう。
そう考えると自分、独り善がりなんだなぁって。
都会の雨降る夜空を見上げて
「星、見えないね」
と言った。
そのとき、こないだ友達に話した雨の話を思い出して
またポツリと一言。
「・・けど、雨もいいね」
特に意味はなかったよ。
だけどこの一言で自分の中のもの少し認められた気がして。
そのとき一瞬傘を放り投げたくなる衝動に駆られたけど、やめた。
・・だって濡れ鼠にはなりたくないしさ(笑)
・・あのね、
きみは、きみのままでいて。
不器用だけどまっすぐで、素直で一生懸命
きみが手を伸ばす先に見える明るい未来にわたしもついてくよ
あいにくわたし、不器用さなら負けない自信があるんだ
これでもか、ってくらい遅咲きなんだから
──・・ありがとう
・・・さて、
わたしはいくらキミを泣かせたら気が済むのだろうか
実はもうとっくに完敗してるのはわたしのほうだというのに