久しぶりにビビッときた本があるので紹介します。
→『最新脳科学が教える高校生の勉強法』、池谷裕二(いけがやゆうじ)、東進ブックス、2002年
タイトルは「高校生の勉強法」と書いていますが、侮ることなかれ。
池谷さんは現在東京大学大学院薬学系研究科の教授で、海馬神経回路の研究の第一人者です。実は彼の著作は『進化しすぎた脳』や『記憶力を強くする』等も読んだことがあるんですが、本書は群を抜いて分かりやすく、大人でも目からウロコの内容です。欲を言えば私が高校生のときにこの本と出会いたかったなぁ、なんて(笑)
内容を要約すると、
・人間の脳の性質の転換期には脳が記憶しやすいパターンや種類が変わる
・小・中学生までは知識記憶力(丸暗記)が発達しているが、高校生頃から論理的記憶力が発達する
・年代にあった記憶をすることが効率的な学習法の一歩
・海馬の性質から見た効果的な学習プラン(全四回の復習を間を空けて二か月行う)
→学習した翌日に一回目
→その一週間後に二回目
→二回目の復習から二週間後に三回目
→三回目の復習から一か月後に四回目
・感情を伴った記憶は忘れにくい
・復習は同じ内容の学習(同じ対象)を繰り返すこと(参考書マニアにならない)
・眠ることも記憶定着に必要不可欠
・覚えようとする対象にいかに興味を持って臨むかが大事
・大きな流れを掴んでから細分化して覚えていく(歴史の流れとか特に)
・自分に合った参考書を選ぶ
・どの科目も均等に勉強するよりもまずは一つの科目を集中して究めてしまうほうが長い目で見れば効率が良い(学習の転移:理解の仕方も一緒に記憶するため)
・覚えたことを人に説明する
・目・耳・口をフル活用して覚える(特に耳と口(声))
・語呂合わせ等を活用する
などです(*^▽^*)
脳科学の視点から効率的な勉強法を提案されていることと、私が今まで他の本などで知った勉強法のほぼ全てを論理立てて分かりやすく紹介されていたので良著だなぁと思いました。
また、公務員試験の勉強をすすめる上で以下の本を参考にしました。興味のある方は是非読んでみてください。
『世界最速「超」記憶法』、津川博義、講談社+α新書、2004年
→「薔薇」のような難解漢字を一瞬で覚えることができる。そのカラクリは覚えにくいパーツに焦点を充て(マルを付け)て覚えること。応用して法律科目の暗記にも役立ちました。
『成し遂げる人の「一点集中力」』伊藤真、サンマーク文庫、2013年
→集中法
『夢をかなえる勉強法』伊藤真、サンマーク文庫、2011年
→本の読み方やモチベーションの保ち方
『夢をかなえる時間術』伊藤真、サンマーク文庫、2011年
→スケジュールの組み立て方
『スリム美人の生活習慣を真似したら1年間で30キロ痩せました』、わたなべぽん、MEDIAFACTORY、2013年
→ダイエット本ですが目標達成時のご褒美(シール)を参考にしました。著者の経験を基にした漫画形式なので面白くて分かりやすいです(^^)/♪