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『不安定』

グラグラ足元

必死で踏張る

眼下は奈落

真っ暗闇

故に恐怖は最高潮

人に見せたら

どんな反応?

あるハズもない反応を

見てみたいから暴走した

内に秘めて高笑い

内で壊れて大号泣

内を晒して大絶叫

そんな自分は大嫌い

不安定な綱渡り

一人で責任取れば良い

一人で消化すれば良い

なのに私は…

見て見て!私は綱渡り!

黙って壊れた数多の夜

飽きたと言うのか大絶叫

見て!私は綱渡り!?

…本当は本当は苦しくて

私は、私は綱渡り!!!

…お願い誰か

誰か助けて…

『星読み』

占者が言った

「今日は輝く日になる」

星読み占者が言った

「今日の貴方は運が良い」

何千万、何億万の

同じ星の元に落ちてきた

全員が

同じ幸せ掴むはずはなく

篩に掛けられ

私は落ちた

バラバラ

ボロボロ

落とされた

それでも生きていかねばと

私はヨロヨロ立ち上がり

大嘘つきの大空を

ギロリと睨んで涙する

同じ幸せ

掴めるはずなし

同じ星の元に

落ちた人間全員が

全く同時に

同じ動きを出来るハズも

無し…

『流行り歌』

巷に溢れる悲しい歌

悲哀歌

悲恋歌

失恋歌

数多溢れては

我が耳にも流れ込む

傍観心情乗り越えて

心に届けば哀しくて

ただ

一人で耳を塞ぎたくなる

それでも止まらぬ歌達は

一体どこに流れて消える?

心の中をそっと覗いて

カチリとハマる歌有れば

たぶん私の元に来る

されども私は願ってる

幸い歌を聞きたいと

幸い詩を欲してる

『Blue Moon』

白銀の世界に

蒼い月が注ぐ夜

北の大地は蒼に染まる

静寂に抱かれ

浮き彫りになる夜の顔

木々は眠り

生物は息を潜め

皆が皆、月を讃美する

サクサクと雪を踏みしめ

その音を世界に解放てば

静の中に動が生ず

見守る月を見上げれば

朧げな霞をまとい

美しき天女を思わせた

ボクは

そんな天女に向かって

スイと腕を上げた

見えぬ指を絡め合い

音無き声で指切りげんまん

また会いましょう

見守っていて、このボクを

砕けたボクを知りながら

月は静かに微笑した




世界に淡き光を放ち

悲しき大地を

清らかに浄化する

その偽りの一時だけでも

構わない…

ボクに居場所を下さい…

青に染まる瞬間の

慰めの時間をボクは生きる

そして

月は黎明を待ちながら

また静かに蒼の歌を

歌うんだ

『守護心』

二本の腕を交差させ

自らを守るべく

己を抱いた

柔らかく脆い皮膚の中

形無き

心一つも守れない

だけれど必死で守りたくて

私は皮膚の上から

心を抱いた

温もりは届かないが

熱意だけは

心にも届くだろう

諦めと哀しみに抱かれた

我が心を

少しでも癒してやりたくて

自分すら守れない私は

大事なものを数多無くした

だからこそ

せめて心だけでもと

涙ながらに

己を抱いた

外部の何かを守るため

外部の何かを生かすため

犠牲になったは我が心

それではいくらなんでもと

私は泣きながら

己を抱いている

心を抱いている

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