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『友待ちの物語』

一人で夢を歌ってた

一人で世界を思ってた

ところがある日

私には

大事な、大事な
友達が出来た

二人になって

叶わぬ夢も
ぼんやり希望が見え隠れ

一人で世界を作るより
二人で作るが楽しかった

大事な、大事な
友達だった

だけど…

何故か
他に誰かが入って来ると

何故だかいつも
上手く行かない

だけど、私は
大事な、大事な友達が
笑ってくれれば
それでも良かった

大事な、大事な友達は

私にもいつも気を遣い

周りにもいつも愛を蒔いた

大事な、大事な友達は
とっても、とっても
優しい人だったんだ

だから
私は
一人じゃなくなった

一緒に笑って
一緒に考える

一緒に願って
一緒に作る

本当に、本当に
幸せだった

それでも十分
幸せだった

私は
「ありがとう」
を教わった

私は
「ありがとう」
が好きになった…
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『這いずり回る私』

汚い虫が這い回る

ヌラヌラ

ヌラヌラ

涙を流して

「助けて下さい」

懇願しても

この虫は

先日、友人である蝶々を
救う事すら
出来なかった

だから

汚い虫は助からない

助けてもらえるなんて

おこがましいんだ…

ヌラヌラ、ヌメヌメ

おこがましいんだ…

『待ち人来たらず』

数多の始まりを
君と過ごした

今まで
独りぼっちだった僕の手を
君は握って歩いてた

知らぬ道を歩く時は

気を付けろと言うように

君はしっかり
僕の手を握ってた

時折
僕を前にして進み

常は
君を前にして歩いた

君となら
どんな道でも
進めるだろう

安堵しきったこの胸は

君を失い、困惑す

始まりを迎えるならば
君が良い

願いはするが

君がいつ
戻って来るかも解らない

待ってはいるが

君がいつ
帰って来るかも解らない

待ってはいるよ
いつまでも

待っているよ
いつまでも…


『桜はまだかいな?』

未だ咲きもしない
北の桜

散り急ぐ姿の様に

我が心にて
チラリチラリと
可憐に舞散る

見えぬ薄桃、桜色

すでに散り落ち我が心

果てなき空を
ボウッと見上げ

裸の木々に
願いをかけた

春の恋しさ
色付きもせず

散り行く花に
咲かない花に

私の心は
未だ春知らず…


『思い出、消えず』

思い出の散らばった街を

今は独りで歩いている

小さな思い出から

大切な事まで

この街には溢れていて

どこを歩いても

涙しか溢れはしない

隣から消える熱を
隣から消えた友を

忘れる事は永遠に無く…

バックリと開いた傷からは
鮮血がサラサラと
溢れ落ちていた…

しかし

涙と比べたならば
そんなの致死量ですらなく

私は
最後まで
「ありがとう。またね」
しか言えず…。

去りゆく君の背に
何も叫べなかった

世界中
どこを探しても見つからぬ
心からの友に

私は
最後に
何も叫べなかった…
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