心の波が凪ぎになってまいりました。
スルスル紡いでいた言葉が、パタリと止んでは、時折風が吹きます。
過去に書き連ねた児童文学を書き直しながら、公募に出展してみたりして…。
大人になって「知ってしまう」のなら、知らない心には「知らないままの世界」を与えてやりたいと思う大人に、私はなったのだと、先日大切な人との会話で知りました。
何を残せるのかは知りません。
ただ、書き連ねた文章を無駄とは思いません。
近所の子供達が、戯れながら下校する横を、壊れたり汚れたりした私が歩いている。
それが現実で、戻れない過去に思いを馳せては、何だか泣けてくるようです。
私が愛している一人一人の大切な人にも、こんな無垢で笑いながら駆けていた過去があるのでしょうか?
見る事は出来ませんが…。
私には、過去に確かにあったのです。
だから、きっと。
駆けて行く子供達が羨ましくもあり、自分が情けなくもあり、そして…。
強くなったという自覚があるのでしょう。