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『母へ。』

月の夜に
産声忘れて堕ちて来た

そんな日を
既に忘れて早幾年

日に日に

壊れていく躰
壊れていく心

母様に
何とお詫びを致しましょう

私をこの世に
運んでくれた

母様に
何を聞かせりゃ
良いのでしょう?

消えたがりの娘は
一体 何を返せば…

涙も枯れた
心も体も砂に代わった

硝子細工に戻れない
ヒビが日に日に増していく

そんな私が
何を返せば良いのでしょう

咲いては枯れる

生まれては死ぬ

自然の摂理に
背を向けた

そんな私が
出来ることなど…
何もない

この汚い器を
返そうにも

母様から切り離されて
幾年月

完全に別の物として
育ちました

産んでくれてありがとう

素直に笑えた
少女は果てた

私の胸で
静かに絶えた

薬に生かされ
薬に笑う

そんな私を
貴女は許してくれますか?

せっかく頂いたこの器

どうやら世間に
馴染めませんでした

どうやら世界と
折り合いが悪過ぎました

愛しい母よ

せめて私が直るまで

せめて私が笑うまで

猶予を下さい

猶予を与えて

命を与えてくれた様に
私に時間を与えて欲しい

いつか貴女の
いつか貴女の記録を宿した

私以外を
見せたいと

私と貴女の記録を宿した
小さな幸せ抱かせたいと

思っているには
いるのですが

どうやら私は
欠陥があった様なので

自分も愛してあげられず
自分も信じてあげられぬ

そんな私で
ありますけれど

いつか いつの日か

貴女にご恩を
お返ししたくて…

『初恋』

大切に思い
大切を願い

想い 荷物を抱えて歩くよ

でも少し
歩くのに疲れた…

宝物を抱き締め

壊れないように
壊さないように

大切に抱えて歩いてるよ

ねえ?
君は知っていた?

私の宝物は
君に代わっていた事

君がいつしか
一番になっていた事を…

君には
言っていなかったから

君は
知らなかっただろうと

今更 想う

これが後悔なのか…

だけど
伝えたところで

選ばれる自信も
信じる強さも
無いのが現実


サヨナラ
音もなく訪れ

言ってもいないのに
離れ 離れ

恋心だけは
「サヨナラは認めてない」

そんなワガママを言うから

今も私だけ
引き摺り歩くよ

「君は今、幸せ?」

それなら
それで良い

それなら良い

そう言えないなんて
私は酷い生き物なのかも

大切な人の
幸せを願えないなんて

だけど
今更 気が付いた

遅過ぎると
笑いながら私が廻る

恋心は自分勝手 身勝手

自分を含めなきゃ
心から喜べないんだって

恋が何だか今更解った

無償の愛なら

大切な人が幸せなら
いくらでも傷付けたのかも

血だらけにした腕

壊れた頭

悲しみに取り付かれた胸

それは単なる愛だけど
戻る気持ちにもならないよ

突き放されたら最後

愛は無情に消えていく
愛は静かに醒めていく

だから
君に恋をした

恋は消えない 終われない

始まらないから
終われない

与えれないから
終われない

君に初めて
恋をしたんだ

たとえ結ばれたとしても
きっと消えない恋でしょう

たとえ選ばれないまま
私が死んでも
きっと死ねない恋でしょう

今更 気付いた

今更 今更

帰って来ない声に
止められた繋がりに

誰が言ったか
知れない「サヨナラ」に

私は今も
泣いていて

覚めない恋は
冷たく刺さる

いつまで一人で
歩いているんだ

いつまで私は
歩いているんだ

解りはしない
解りたくもない

だけど最近
歩くのに疲れた

消えない恋に
泣きじゃくって

醜く汚れる
己を呪う

君が幸せなら幸せですと

言える日が来たならば

私は誰より不幸だろう
君は誰より幸せだろう

だけれど それは

きっと君には
終わりだろう

きっと私には
始まりだろう

それが恋だと
今更 知った

そんなものだと
今頃 解った

『敗北者/現実進行形』

小さな丸い紅水晶
暗闇の中で
光に透かして見上げてる

ほんのり白く淡い光は
私が求めた
愛に似ている…

大好きだからと
追い掛けた

ついていきたい

申し出ては
隣を歩くの幸せだった

たどたどしい私さえ
温めた光は
儚く脆い淋しがり屋さん

知らない間に
ホタルは消えたけど

私の眼に
残像儚く

笑ったね…

嬉しかった

はにかんだ笑みを
宝と感じた

互いに見つめて
クスリと笑った

ひび割れ 傷付き

何度

大事な君を傷つけた

淋しい思いをさせた?
連れない思いをさせた?

抱き締めて…

そんな言葉も素直に言えず
バカな私は震えてた

歩み寄る

そんな努力もしないで
離れた君を想えば
今も涙はとめどなく…

あの頃から
私の時計は止まったまんま

針を動かす
つもりもないよ…

違う誰かを探しても
必ず君に辿り着き

違う何かを見つけても
必ず君と比べて捨てる

怯えて恐れて
何も聞けなかった

悲しくて苦しくて
聞かずに逃げた

罰があたって
私は独りに

君が見つめて笑ってる
私は瞳に映らない
違うあの子が恨めしい

思うな感じるな

…無理なんだよ

悔しくない訳ないでしょう

悲しくない訳ないでしょう

逢いたいよ
淋しいよ

もう話も出来ないの?
もう顔も見れないの?

涙が溢れて止まらない

死別した訳じゃないのに

未練は断てない…

歩み寄る努力もしないで
近付く勇気もなくて

愚かな私を許して欲しい

も一度チャンスを
も一度希望を

全てにすがって
泣いてしまうけど

便り一つ

出さないで欲しいと
君が言うから…

これ以上は
嫌われたくないから

弱い私は
泣くしか出来ない…

『駄作』

薄ら闇の水溜まり
見上げたらば仄かの三日月

逆さまになって見上げた

月笑う 面影だけの世界

水溜まりは
シトシトと雨音

細雪が掠めた思い出
陽炎の様にボンヤリ
ジンワリ しっとり夢遊び

綾取りを一人で繰り返し

ケラケラ笑った

白日夢では幻覚の君

笑った 笑った

御手々叩いて 喜びました

星が舞う 月揺れ
主人無き揺り籠も揺れる

包まったのは いつのこと

貴方と私 仲良く
遊びましょ

大きな月の灯の下で

大きな尽きの非の下で

紺碧空に移した姿は
いつもより少し

霞んで見えた

『皮肉』

完璧なら
ここに居ないよ

万能ならば
ここに居ないよ

全知全能 完全なら
こんな所に居るわけ無いよ

心が焦る
心は乱れる

感付かれない様
知らぬ顔

平気だと思われ
集中放火

無菌室で
育てられたと思う事なかれ

温室内で
生まれたと思う事なかれ

躰が弱れば
心が崩れる

心が壊れて
躰を切り裂く

独りになって
闇夜に怯えた

嫌な音だけ
記憶していた

悲しいだけのお祭りに
いつも私は
在席していた

いつまで経っても
終わらない

いつまで待っても
来てくれない

否定語だらけの
この部屋で

嘘吐き 偽善者
否定される感覚

それだけの
この場所で

今日も
独りで朝を迎えよう

煩い喧騒 雑踏

狂い 狂いの
私を起こして

鞭打ち付けて
叩き出して

ここから今日も
始めてやろう

少しは
体は
良くなりましたカ?

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