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『昔、鳥だった詩』

誰もが
辿り着けない

そんな未来に
僕らは立っていた

空を見上げる
そんな簡単な感覚で

辿り着いてしまった未来は
望んだ物とは別物だった

君が漕ぎ出した 船は
誰もが見た事もない 色

どこに行こうか?

君は誰を連れて
行くのだろうか?

見た事もない海

誰も知らない空

広過ぎる大地の上に
出会えた奇跡

まるで何も無かった様に

終わりの鐘が鳴り響く

君の脱け殻に
気を取られては
懐古してしまう悪癖

もう一度だけ

もう一度だけでも

声を聞かせてよ…

叶わない「お願い」は
誰にも届きはしない

飛び去るカモメにすら
聞えやしないさ

世界一の祈りが無駄だって
どんな奴より知ってる

イライラが募って
いつしか自分に八つ当り

死ねないのも 知ってるよ

手首を切ろうが
首を絞めようが

全て無駄だって

もう 知ってるよ

幼稚なお願い
神様は見てない

カモメが海を渡る様に

カラスが歌いながら
飛び去っていく

誰かの願いを
天の何かに伝えるでもなく

数多の鳥が
飛び去っていく

その姿は

辿り着けない未来を
夢見ていた頃に

私が

広げた翼に

似ている

『業火に焼かれながら』

狭いベッドの上
胡坐で鎮座


こんなにしちまって
どうするよ?

どうしよう?


幼稚過ぎたか
私の悩み 私の願い

誰かの隣に 居られる事

白日の下
好きを公言

胸張って生きるだけ

信頼できる仕事に
見合うそれなりの報酬

それなりの評価
他人から受け取り

友を大切にして

親に恩を返して

平凡なる願いと生活


それら全てが

狂いだしたなら

私の歪みは治まらずの病


どうするよ?

どうしよう?


半ば裸体一つで
修羅の庭

揺れる大地
噴き出す噴煙

血の川が流れて
阿修羅草が生えている

溺れる者は藁をも掴み
慢れる者は地獄に堕つ

アンタにゃ可愛い
ねんねがお似合い

アタシにゃ悲しい
憎々しい世界がお似合い?

大丈夫ダロ

大丈夫ナンダロ?

それら皆
ぶった切った夢を見る


修羅のお庭を
掃き掃除

誰も許さぬ

誰も許せぬ

被害妄想 誇大妄想

某漠として候

『遠きに想い馳せながら』

神々が 詩を歌っている

人間の私には
聞き取れもせず
理解も出来ない歌

ただ 月夜の風に
リズムの片鱗が
乗っている

下手なステップですが

下手な歌ですが

あの神様は
受け取って
下さるのでしょうか?

綺麗な冷たい月に
遠く高く歌う詩

通じるかしら?

神に焦がれて

赴く地には
きっと
暑い風が吹いている

何の変哲もない日常の上
戦い続けねばならぬ

そんな運命ならば

ほんの少しだけでも
愛でては下さいませんか?

大きな鳥が
蛇を食い殺している…

針山のような
サボテンの上で…

そんな所に

あの神様が
ひっそり生きていたのか

想い馳せながら
目蓋を閉じた

時を駆け



私の前に
舞い出でた現実

一緒に踊ってくれますか?

これからも
一緒に
居させてくれますか?

あの神様の
恩恵を全て享けたなら

私は
壊れてしまうけど

私は
変わっていくけれど

幸せになります

幸せになれます

歌う犬
きっと 彼の地で
歌っている

きっと 今宵も
歌っている

『出会いから始まる事』

「初めまして」


それは
とても簡単で単純で

それは
誰にでも言える一言

薄ら闇の夕刻
初めて君を見つけた日を

僕は今だに
忘れられずにいる…

名前も知らないままなら
こんなに
悲しい未来を知らなかった

繋がれる事もなかった手

どんなに
温かだったのだろうね?

冗談混じりに
照れ隠しに
握り締めたら

良かったな
良かったのにな

あれから幾年?

薄ら闇の中
走り去る後ろ姿

こっそり見送った

未練など無いと
書き殴られた街の中

振り返れば
随分 虚しい戯れだね

あちらこちらに
傷痕が出来ている

春を待ち侘びた
北国の春風

出会いも 別れも

同じ3月

まだ寒いよ まだ冷たいよ

空を掴んだ手には
何も 掴めていなかった

何一つ 残っていない現実

必要性の無くなった
そんな残骸だけ
ココにはあるんだよ

渡す事を無くした
最後の贈り物

伝えきれなかった
最後の一言

見せる事も出来ない
最後の私の姿

「忘れないで」

果たされるだろうか。

この約束だけは

果たしてくれるだろうか。

新たな道を模索しながら
また
あの道 馴れ親しんだ道

間違っても
進んでしまわないように

ね。

P.S
私は きっと 元気 です。

『笑えるように』

何でも
願いを叶える薬をあげる

どんな所にでも
飛んで行ける天馬をあげる

逢いたい人は
遥か彼方の知らぬ土地

いつかは
「さよなら」が
来るって 知っていたのに

誰の者にもならないで
欲しくなってた

隣を歩く私が
必要な塊になれば
幸せだったのに

もっと私が

もっともっと私が

綺麗だったら良いのにな
必要だったら良いのにな

愛しいと
思ってもらえたなら
良かったのにな

そう想う夜に

そう想いて泣く夜に

何でも
願いを叶える
星を流してあげる

話を聞いてくれる
魔法の鏡をあげるよ

哀しまないように…

苦しまないように…

自分を責めても
何も変わらないんだよ

自分を慰めても
誰も戻らないんだよ

春夏秋冬
過ぎてしまうね

君のいない この街で

面影に怯えて生きるよ

振り払えない
不器用な意志のまま

大好きだったから

失いたくないと
泣きじゃくったんだよ

伝わるハズも
もう無いけれども

不釣り合いで
天秤に弾かれた私は

今宵もまた
窓の向こう 闇の向こう

ただ 見つめてるだけだよ

生き抜くための
薬をあげるよ

笑えるように

明日も

無理矢理にでも

笑えるように

これからも

笑っていられるように

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