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『解らない〜仮面下〜』

煌びやかな仮面で

masquerade

華やかなドレス

艶やかなアクセサリー

ホールで一際
キラキラ輝いてる

masquerade

笑っているね この顔

こんな私を
誰がダンスに誘う?

仮面の下は
どんな顔をしてるのか

私自身 解らないんだ

masquerade

泣けてくるよ

こんな話は…

だから
仮面に隠して

私を隠した

masquerade

誰の手を握るのかも
解らない

誰と踊っているのかも
解らない

解らない事だらけさ

自分が
何者であったのかさえ

masquerade

仮面で化けた私は

きっと

アナタの知らない人だね

masquerade

masquerade

煌びやかな仮面

華やかなドレス

艶やかなアクセサリー

ホールで一際
キラキラ輝きながら
舞っている

○息抜き・44

お久しぶりです。

寒さ募り、お山を雪が染めました。

もっと寒くなって行く。冬の入り口でしかないのだと思えば、暖かな地へ旅立った人が恋しい季節です。

さて、最近は物語を書きたくて仕方がありません。

数年温めた作品やふと浮かぶ世界を、ちゃんと長文で書き出したいのですが…。

…どうも発表先が見つからない。

短編の児童文学を束ねて、同人誌にでもしたら良いのか。

ただ、市場も購買者もいないのが現実。

二次元、二次創作には…勝てませんで。

知っておりますので、こちらでプラプラと駄文を連ねては、皆様のお目を汚しています。

『穴ぼこ』

ぽっかり空いた穴は
埋まり方を知らない

哀しい事だが

道具も材料も
底を突いたのだよ

大切な人から
注がれる柔らかな光だけ

唯一無二の
君から与えられる物だけ

哀しい話だが

穴を塞ぐには
時間がかかる

直せるのか不安になる

足りない何かを補うため
他の何かで埋めたから

ホラ
また穴が空いた

涙すら枯れ果てた夜

無性に
詩を歌いたくなる

まるでそれは賽の河原

積んでは崩され

積んでは崩され

それでも
積み続ける稚児の手々

私の罪続ける覚悟は
どこから来るのか

許されるを待ちわびて

穴を埋めよう

ひたすらに

穴を埋めよう

『仙人掌が教えてくれた』

人から聞いた話だ

仙人掌には
あまり水をやらぬ方が良い

そうか
気を付けねばならぬ

そう思っていた

だが

嗚呼
これが仙人掌だったのか

後の祭と言う奴で

目の前には

根元からぼきりと折れた
薄緑色の姿

悲しくて溢れる涙が
ピタピタと仙人掌に注ぐ

仙人掌には
あまり
水をやらぬ方が良いのに…



ある日の事だった

ほんの気紛れで買い物に出

そしてコイツを買った

薄い緑色の体に
綿帽子を被り
スラリと真直ぐ立っていた

何やら愛おしくて

ふらり買って帰ったのだ

暖かい部屋の
日当たりの良い窓辺



なぁ、仙人掌

あの場所くらいは
気分が良かったか?



たっぷりと水をやれば

生き生きとした色が
更に増したような気がした

それから
私の心には小さなゆとりが
ほんの少し出来た

そんな気がしていた

愛しい同居人は
いつも真直ぐ立っていた

愛情を注げば
黙ってそれを受けて

ポコポコと小さな
自らの破片を増やした

可愛かったのだ

ただ
愛情表現を知らなかった

水をやる事だけ

愛を注ぐだけ

それしか
私は知らなかったのだよ

外はザアザアと
雨が降っている

そんな日でも
水をあげていた



目の前には
ぼきりと折れた仙人掌

ただ
コイツは

必死で立っていた

溢れ過ぎた愛情を
コイツは必死で耐えていた

…感謝するよ…

涙ながらに
また 一つ零した

…すまなかったな…

愛情を注ぐだけでは
いけなかったのだな

後悔先に立たず

誰かが教えてくれた
言葉だ

倒れた仙人掌に
また一つ涙が落ちる

…何度も言う

仙人掌には
あまり
水をあげてはいけないのに

『蜘蛛餌』

細くて頼りない蜘蛛の糸

光に輝けば
綺麗だけどもさ

織物上手…


必死で紡ぎ出した糸

だから
簡単に切れたりしないよ

綺麗だと笑っておくれ

蜘蛛も天を見ている…


ある日の昼下がり

地味目な蝶々
アレアレ 捕まった

蜘蛛が忍び寄れば

―助けて 救けて 殺される

随分な物言いだと
蜘蛛は呆れて目を伏せる

―殺すんじゃない
―糧にするんだよ

思ってみたが
黙っていた

そんなに言うなら
待っててあげようか

そんなに言うなら
さあ お逃げ?

アンタの羽に
嫉妬した訳じゃない

アンタを食べなきゃ
死ぬ訳でもない

黙ったまま
藻掻いてる蝶々見つめてた

それは
寒い寒い秋の昼下がり

季節を違えた蝶々よ

逃げてどこへ
行くつもりなのか

逃げてどこを
飛ぶつもりなのか

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