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『老婆は語る。路地裏で』

「さあ寄っておいで」

小汚い老婆が
手真似いた

「聞かせてやるよ」

ニタニタ笑う
汚い老婆

大人達は立ち止まらない

大人達は近くに寄せない

そんな老婆が
手真似いた

「良いかい?」

「よぉく聞くんだよ?」

老婆の前に
一人の娘子

小さな彼女に
老婆は伝える

アンタは人形じゃない
アンタは心があるんだよ

老婆が薄ら笑いで
ボソボソ続ける

だから

誰かが裏切ったり
誰かに利用されたら

助けを呼んで良いんだよ?

誰かが汚してきたら
誰かが殺しに来たら

叫んでみても良いんだよ?

「アタシみたいに」

「なったらダメだ…」

汚い老婆が薄ら笑いで
ニタニタ笑う

「裏切られたら」
「信じられない」

何もかも

「傷が付いたら」
「塞がらない」

一人で治そうと
何度も針を刺したさ

「アンタはアタシに」

なってはいけない


『風船』

不思議な色の風船
お口に当てて
フーッと息を吹き込んだ

希望に膨らみ
不安で膨らみ

その都度
色とりどり

鮮やかな御姿

お空へ飛んだ

でも今は
不安が膨らみ
破裂しそうで…

どこまで耐えるか
試されてる様

パンッと割れたら
おしまいなだけ

ぺしゃんこになって
膨らまなくなる
ただそれだけ
ただそれだけ

『影』

希望の光が射し
気が付けば
白壁にはくっきりと
不安の影が出来ていた

私は
不安の影が怖くって

何度も
何度も

希望の光を振り向いた

光は
やはり優しく
私を見守る

それでも

不安を食らって育った私は
不安の影に怯え
不穏の音に耳塞ぐ

希望は何も知らないで
相も変わらず
私を照らす

私の前には
影がある

『裏切られの業』

カルマが知るらしきそれは

裏切られのサイン

可愛がる犬に手を噛まれ

愛しき者に投げ捨てられ

それでも

希望を探す

悲しいカルマ

背負うた日に

私は
どんな目をしていたの?

どんな顔をしていたの?

裏切られのカルマ

孤独を知り
孤独を捨てる

それを叶えぬ限りは
消えないカルマ

来世に持って
行ってはならぬ

誰かが告げた

現世に耐えよ
行いを改めねばならぬ

誰かが告げた

前世を忘れよ
悔いてはならぬ…

私が言った


○息抜き・17

現在の場合、「息抜き。」というか「生き抜き。」です。

先日の3/11。

私が住んでいる岩手県にも、福島県、宮城県、茨城県同様の大地震が襲いまして…。

沿岸部は今だに、救援活動や復旧活動がなされ続けております。

…一応、私どもも被災者なのですが、岩手県内陸部は地盤が強く、ライフラインもほぼ復旧しました。

ガソリン・灯油等の燃料不足等が深刻なのに、まるで自分は被災していないかのように、沿岸を心配し、募金したりしております。

…しかし。

やはり被災者に変わりはない様で、心が弱り始めてしまいました。

完全な回復には膨大な時間とお金がかかりますが、頑張って行きます。

…東北なら、絶対に大丈夫。

負けはしないでしょう…。

以上、報告がてらの息抜きです。
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