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『暗雲立ち込めて』

暗雲が立ち込め始めた天

疑う

信じる

疑う

信じる

まるでシーソーみたいに
浮かんで沈んだ

傘を買って来た

いつでも
雨が降って良いように

ただ
雨を想定なんてしていない

だから
この傘は玩具みたいな物

そんなつもり

暗雲が広がる

僅かな光は
いつしか雲に隠れ

「どこにいるの?」

呼び掛けても
見えはしなくて…

いつも
傍にあったハズなのに…


雨が頬伝う

嗚呼
とうとう降って来たのか

玩具傘を開いてみた

でも
頬の雨は何度も
私を濡らした

嗚呼

これは

ナミダってヤツだったのか

晴れない空

曇天の下

生暖かい風

私の「幸せ」は
もうじき
幻になるかもしれない

だからこそ
頬の雨は
傘なんかじゃ
遮れないんだ…

『待機、約束、流れ』

指切りしましょ

約束しましょ

一緒にどこか行きましょう

花見
ドライブ

花火

お祭り

紅葉狩り

雪見
クリスマス

イベント事は
全部用意されてるのに

約束しましょ

指切りしましょ

叶ったためしはありません

「一緒にいませんか?」

ボクに時間を
アナタに時間を

破れた約束でも
罰なんか用意しませんよ

お待ちしてます
いつまでも

お待ちします
どこまでも

しかしながら

花はいつしか枯れますよ

花火はすぐに消えますよ

紅葉はいづれ落ちますよ

雪はいつかは溶けますよ



私はいつか
木になるでしょう

アナタを待って
根を張って

涙を流すのも忘れ
ただただ
アナタが来るのを
待つだけです…

『淋しき熱帯夜』

淋しい褥の上

居るはずもない
君を探していた

手を伸ばしたとしても
触れるわけもないのに

君の腕
君の胸
君の香

それらが
ただ
懐かしく感じてしまう程に

あるはずのない君の体

あるはずのない君の声

夢で出逢い
夢で笑い

目が覚めた時の
あの淋しさ…

現実では
ちょっと離れた場所で
四方山話

もう一度…

君の隣に…

ナンテ
自分から言えるはずは無く

また
作り笑いをして

「またね」
を繰り返す

熱帯夜ですら
君の熱が恋しくて

熱帯夜ですら
君となら
乗り越えられそうな

そんな気がして…

『二面女』

一つは
慈愛の聖母が笑う顔

慈しみ

自己犠牲

柔かな陽射しになりたくて
ただ
静かに熟考する…


一つは
無邪気な破壊に笑う女帝

悲しみ

痛みを知れば

殺戮の血しか
己を癒せなくて

ただ
激しき心に従う姿…


貴方を見つめ
貴方と共にある

女帝すら
手懐けられた子猫

聖母すら
主人に服従する子犬

その真実を知らないのは

貴方自身だけ

貴方自身だけ

『約束はいらない事に』

約束 果たされなかった

そんな 約束

アナタの中には
残っているの?

会う度に
唇の直近まで迫る言ノ葉

しかし
アナタの姿を見れば

問い詰めの言ノ葉は消える

労い 励まし

「大丈夫」

「待ってる」

なんて
自分の心に嘘を吐く

二人が交わした約束

大小合わせたり
そんな事はしないさ

アナタの都合
ワタシの都合

すれ違い続けて
待ち事来たらず

アナタの中には
残っているの?

ワタシとアナタの
数多の
約束

指切りだけは
しないでいましょ?

アナタを責めたり
したくはないし

ワタシを嘆きは
したくはないから…

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