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『快楽物質不足』

快楽を忘れた頭の中

思い出だけでは
生きていけなくて

己を慰め
抱いてみても

本当の温もりには
到底 及ばず

次第に
悦楽を忘れた私は

悲痛のみを思い出し

現状を悔やみ 嘆き

また
孤独の淵に辿り着く

名を呼んでも
返事はなく

日を改めようとも
許可はない

誘いの文さえ
破棄されたなら

私は
どこで
誰に

出会えば良いのか

脳裏に浮かぶ影は
たった一つだと言うのに

それすら
悲痛に変わり
孤独を醒ます

『Paint』

紅い花を散らす事

それを
幸せだと思っていた頃

その頃の方が
幸せだった

何も知らない頃は
実に真白で

真っ赤な色が
綺麗に見えた

白である事は

赤より
青より
難しいなんて

知りもしないで
ここまで来たんだ

黒になる間近

深紅の紅は
目立たなくなった

光を当てない限り
みにくくなった

もしも今
幸いに
色を付けるとしたら

私は
決して黒と紅は
併せないであろう と

『愚行を知らぬとも』

己の罪を知らず

己の過ちを知らず

己の周りに
壁が生まれるを知らぬ

それ即ち
愚の骨頂なり

愚とともにいき
愚と笑う日々に

我は
先程気付き

過ちを知らぬ愚に
掛ける言葉もない

何度も
彼の者は繰り返すだろう

我を壊した愚を
他にも繰り返すだろう

しかし

我は
指摘するのも忘れ

学ばせるも忘れ

ただ
己の中の病と
悲しき不穏と
痛みに耐えるしかなくて

過去の罪は私を追い
大切な君にまで
影を落としているよ…

『疑盗掘の足跡』

大事で
大切な
かけがえの無い物

宝物

お金を出しても
作ろうとしても
もう
手に入らない

宝物

少しだけ
友達に話した

アナタになら…

そう思って
友達に話した

大事な 大事な
宝物



宝物は
荒らされていた

私だけの
大切な場所

土足で踏み躙られた跡

点々と
続いてた

だけど

疑いたくないから
黙ってたのに

不安と不穏が
私を覆って

ポロポロ
雨が降って来た

宝物が
無くなりかける夢を見る

もう見つからない
もうどこにもない

宝物

「大丈夫」

「まだあるよ」

そうは言っても
雨は止まない

踏み躙られた跡すら
雨に滲んで

全てが幻だったら

幸せなのに

『名捨て』

生まれてすぐに
与えられた呪い

「オ前ハ−−ダヨ」

当り前のやうに

私はその呪いの下を行く

あちらこちらで
名変え
姿変え

出たり入ったりを
繰り返した

悲しくとも

苦しくとも

名さえ違えば
そちらに流して

いくつも いくつも

輪を掛けて作った
呪いの連鎖

矛先を変えるため
数多増やした

このわがみ

本来
真の名を呼んで欲しい者は
何故かよばず

私はまた
新たな呪いを己に科した



こんな呪いは
捨ててしまえ

私の名など
不要な物だ

こんな呪いは
捨ててしまえ

私の−−
不要な物だ…

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