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『先人に告ぐ』


先人が残した文

「斜陽に… 染まりて…」

北の外れで
一人 口ずさむ

妻ならぬ女子を共に
入水して末路

残された身は
どんな道を歩くのか
知れぬ 知らぬ 知りたくは

無い


やや宿せる身の上 故

愛と錯乱

貴方のお子を宿すためなら
京の果てまで
参ろうか?

(笑った) (笑って) (笑)

男が種蒔き
女が水撒き

スクスク育った
可愛い御芽々

男に解らぬハズの痛み

故に
ツラツラと書き殴り

ならば我もと
女子の手で
聞きたくもないお話
綴ろうか?

誰もが解らぬ
私のお話

斜陽に 感じ入り

きっと あの人
知っていたんだろ

自分の罪も 自分の質も…

『守護交替』

吠え声は歌声

真似も出来ない
その笛の音

迎え入れてくれた腕は
よく見えないのに
温かいから

夢だと思う

前世からの約束を
今 果たしてみようか?

歌唄いの神様が
私にダンスを教えただけ

歌唄いの神様は
私にお歌を聞かせただけ

だけれど 用心
一つだけ

もう一つのお顔は 色狂い

落ちれば底まで

落ちるでしょう

だけれど

貴方に抱かれりゃ
さぞ 温かいでしょう

神に抱かれたなら
さぞ 心地好いでしょう

ありもしない泡沫

誰もアタシを
愛しはしないさ

誰もアタシを
求めやしないさ

だから 今は

歌唄いの神様の下

歌唄いの神様のお側


―月の女神が
―泣いていた

―月の女神が
―嘆いてた

―月の女神は
―憤るかな……

『夢中で踊る』

歌を歌うなら
声高らかに

踊りを踊るなら
胸を張って

張り裂けんばかりの
この胸の内を
全部吐き出して

どちらへ行くとも
知らないままに

ただ 笑ってみたい
ただ 喜んでみたい

小さな願いの下で

歪なステップ踏んだりして
不恰好な姿でも

ただ歌っていたい
ただ踊っていたい

夢の中なら
出来るのに

夢の中なら
出来ていたのに

『敬愛とはこんな形で』

貴方様の真骨頂。

喉に詰まらせ窒息死

だけれど それは
悦楽死

お待ちしていました

ずっと ここで

お待ちしていました

お帰りなさい

お戻りなさい

ずっと ずっと

お待ち致しておりました

奇異な声と艶やかな声で
貴方のお歌
銀盤の中でクルクル回る

付いて行かれぬ

難し過ぎて
難解過ぎて

読解したなら何か解るの?

奇異なイロハで
艶めくニホヘト

貴方の世界を
お待ちしていた

貴方のお歌を
待ち侘びていた

想ひ出もミライも
全部抱えて

お待ち申しておりました

浅き夢見し 酔ひもせず…

『不歌、不訴』


ウタイタイ ウタエナイ

羅列した文章が
踊ってる

ウタエナイ ウタエナイ

言葉が浮かび
留まり 消える

ウタイタイ ウタイタイ

音は
生まれてきてるのに

形を成さず サヨナラ

貴方 恋しや 懐かしや

されど サヨナラ
希望とは ナンゾヤ

ウタイタイ ウタエナイ

届く宛てもない言葉が
ポロリ ホロリ

意味もない

何もかもに

意味はない

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