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『幼少』

母に手を引かれ

父に手を引かれ

安心しきった
あの幼き日の思い出

笑いながら 微笑みながら

まだ
世界は白いと信じてた

寒空を知らぬ日々が
今では
ただ懐かしく ただ愛しい

恨む事なく

傷付く事を知らず

温もりに護られては
柔らかい幸せを
抱き締めていたのだ

むやみに伸びた手足も
膨らみを持った身体も

濁り始めた眼さえ

あの日を

一斉に懐かしんでは
涙を堪えて 震えている

砕けた心を集めても
足りないピースを集めても

もう二度と
戻る事の無い幼き日

伝えられる事は一つ。

どうか
私に成らないで

どうか
私に生らないで

道を違えたつもりなく

深き地獄を彷徨えば

ただ
幼き日の私ばかりが

不憫に思えて
なりません

『脳裏の信号』

謳えないから
吠えていたんだ

唸り続けた イヌの末路は

誰も知らない 闇の果て

歌えないから
泣いていたんだ

声も無く 這い回った姿は

蛇のような猫の成れの果て

痛々しく見えない
私の身体

血を流そうとしても
自我が止めて 留まり
淀んだ

セカイを壊す幻想の
発想を変えたら

消滅の希望

冷え込んだ大気に
身を投げて待機中だから

空のイロさえ
信じられなくなるんだ

今は

そんな感じで

今も

こんな感じで

『そんな感覚』

一つ目の悪夢は
彼方の海に流しました

泣きながら
怯えながら

彼方の海に流しました

悪夢に宿る人は
詫びと言わんばかりに

小さな 小さな
蛍灯
残して行きました

私はその光を
両の手で包んだつもりで
おりました



病魔が花籠抱えて
私に向かって来た日には

蛍灯は
別の処に 行った跡

蛍灯と呼んだソレは
自らを蛍と思ってなぞ
いなかったのでしょうか?

蛍以上の明るさで
私を支えてくれたのに

気付けず逃がした
私の罪は

あまりにも重い罰として
早幾年の苦痛と
地獄巡りの旅支度

終わらぬ嘆きと

消えない想い

死ねない日々に
ただ ボンヤリ生きている

そんな感覚

そんな感覚

○息抜き・36

生き抜き。

ました。

偉かったでしょう?

誰も誉めたりしませんが。

当然です。

生きて当たり前の世間では。

厭世観が暴走する疾病者を理解するワケが無いのだから。

日増しに、状態は悪化しています。

環境が変わり、状況が変わり、心情も変わり。

イイコトなど、何一つ感じられません。

何も作り出せなくなりました。

「耐える」以外、選択肢がありませんで。

諦めよ、諦めよと、周りも促しまして。

一番諦めている事は、叶えられず。

それが叶えば叶ったなりに、一大事なのでしょう。

何より。

ここで吐露する事すら、不自由な日々なのは何故ですか?

残念ながら、感情も状況も持っている私。

自己を貫く事が、微塵も許されないならば、価値など無いも同然なのですが。





取り敢えず。

もう生き抜きたくないのが、本音でございます。

取り敢えず。

息抜きが出来ないのも本音でございます。

『汚濁に身を浮かべつ』

御ダクダク

流れ出でたのは
リビドーか
セイを諦めた血溜りか

御ダクダク

薄ら笑いながら

汚い皮膚を切り裂こうと
指は 上から下 下から上

あの日のように
薄ら切り裂けたら

また
正気に戻って
痛がれる?

壊れない理性と
崩れない道徳心

死は唯一各人平等也

知っているのに
欲しがる心

一体 誰に 打ち明ければ?

薬を流し込んだとて
一瞬だけの生への憧れ

治る見込みも無い昨今

日増しにそれは
暴れて 暴れて

汚濁 濁

私の中の汚れた血

ドロドロ流れて

私を生かす

醜い心臓は
きっと何も考えずに動く

醜女に幸は無いのだから
早く刄を向ければ良いのに

誰も 私の 中身を
知らない 見ない 聞かない

理解しないまま
鞭くれてるのも

気付きもしない




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