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『終焉かもしれぬ時の詩』

ジャッジメント

真っ黒なペンデュラム

ついに
希望の無い答えを告げる

夢は
砕けて胸に突き刺さる

望みは
叶わぬままで朽ち果てる

花は
静かに一片 二片

チラリチラリと
堕ちていく

願わない終焉

嘘を吐いて
平気なフリ

お願い

お水を頂戴?
お休みさせて?

何も考えないで
眠らせて

いつまでも
ここにいます

何もさせないで
眠らせて

ここに
―居てはいけない―
知りながら

お願い

ここに居させて
眠らせて

何も考えず 夢も見ず

完璧な
役に立たない塊にして…

『ニセモノろっく』

偽物ロッカー

あちらこちらに

自称ロッカー

あちらに こちらに

ガチャガチャ奏でて
ただただ歌う

周りが認めりゃ
やっとこ一人前

つまらぬ言葉を
羅列して

二番煎じで
人騙す

演じた仮面は
滑稽だ

盛者必衰
いつしか消える

世代交代
自分で気付け

ジャンルが分散

そんなの大嘘

坩堝になって
一緒になってる

自称ナントカ
自称カントカ

だけれど一月


全てが幻?

どこから何で?!
ここから何だ!?

がなってるだけじゃ
意味はない

歌詞だけ良くても
意味はない

弦切れ ギターに
弦切れ ベース

リズムを知らないドラムは
一体何を叩いてる?

よく聞こえねぇ歌唄い

エフェクトに逃げる
キーボード

いつしか機械が唄いだす

ダケドさ?

あの頃は良かった

ナンテ言葉は
無意味の骨頂

今の世界は
こんなもん

機械が唄い

人が暴露し

カジュアル ヴィジュアル

ロック パンク メタルに
ヒップホップやレゲエ迄

なんだか忙しないじゃない

仕方がないから
探してみるわ

自分が好きなの
探してみるわ

『女神に育てられない女』

愛の女神と呼ばれる
そんなキララ星

宵か明け

美の女神らしく
放つ輝きが
今も眼に焼き付いている

彼女に

私は何度も 問い掛けた

私しは
誰かに 心から
愛される事が
あるのでしょうか?

私しは
誰かに 心から
愛している事を
示してもらえるのですか?

私しは
誰かを 心から
愛する事を
許して貰えるのでしょうか

女神の星は何も言わない…

私しは
愛が故に
誰かに護られるのか

私しが
他人に
愛される事があるのか…

愛の女神は
知らぬ顔

悲しい目をして
見上げる野良猫

血の繋がり無く

愛されるを知らない
示されるを知らない
告げられるを知らない

笑いたければ
笑えば良いよ

笑って貰えるだけ
マシだろう

冷たい夜の空

ツンとした愛の女神に
私しを護る月の女神が
矢を向ける

上弦の月は
見るに見兼ねて
弓の先を向けていた

それでも

私は独り 独り

背中を温める手はなく

頭を撫でる温もりもない

―お前のやり方は狂ってる

―お前は重い

―お前は……

価値のない生き物も
この世にいる限りは
悲しみを知り
愛を探すのでしょう

何も知らない
真っ白な頃

親の愛に満たされ
それしか知らなかった頃

私しは
たぶん幸せだった

私しは
たぶん満たされていた

女神はいつから
私を見放し

女神はいつから
私に苦難と嫉妬を
食わせ続けているのやら…

『現在、私の海』

寄せては返す波に
一足踏み入れる

濡れる感覚

水の感覚

それらは無く

ただ
さざ波が聞こえるだけ

幻影の波

幻影の風景

雪の優しさは
白に全てを隠している事

砕け散った思い出は
瓦礫の端に
ぶら下がったまま…

あなたに見せられない
懐かしい色

私が感じられない
懐かしい音、香

帰りたい

帰りたい

願っても戻れない時は
どこへ行っても
みな同じ

居場所無くした
あの日の悲しみ

思い出消えた
あの日の苦痛

今尚

私だけ

どこにも行かれず
幻の波の中

さざ波 砂の感触 波の音

還るべき母は
知らぬ顔

母なる海は
他人顔

『the phantom』

エリックと
2人きりでお茶会

エリック
君はどんな紅茶がお好き?

四方山話
大事な話

色恋話も君となら歓迎

エリック
君は幸せって何だと思う?

僕らの仮面は
とても無様だね

エリック
君はピエロってどう思う?

デップリ太って
もしくはヒョロヒョロ

わざと玉乗り失敗してさ
笑った造形
滑稽の形

だけどさ

そもそも何で
「見世物・サーカス」
そんなものがあるんだろ

何で僕らは
ピエロ役なんだろ

―嗚呼、可哀想なエリック

そんな言葉は聞きたくない

誰が為に
愛の為に

―嗚呼、可哀想なエリック

愛に狂った
僕らは怪人

一般人には
理解されないね

愛に狂った
僕らは怖い

世界は僕らを
理解してなんかくれない

我慢をしたさ
自分を蔑み 反省もした
変わろうとしたけど

僕らが受けた
経験が阻む

エリック
お代わりはいかが?

エリック
もう少し一緒にいよう?

君が教えてくれた
悲しい最期を忘れない

君が教えてくれた
そんな最期は迎えない

エリック
一人で
よく戦ったね…

エリック
僕には
出来そうもない…

狂ってしまって
恋しき人に嫌われても…

エリックの様に
生きられないよ


ねえ エリック
紅茶はいかが?

ねえ エリック
ケーキはいかが?

ティーカップを置いたら

エリックは行ってしまう

馬車に乗り込み
行ってしまう

the phantom of ...

馬車に乗り込み
行ってしまう

幻の人
幻の君

君の後は追えないよ…

悲しいから
僕は1人で地下室の中

オルゴール奏でて

詩を歌うんだ

ねえ エリック
僕の下手っぴな詩は

君に届くかな?

ねえ エリック
クリスティーヌに教えた詩

僕にも
少し 残してよ?

エリック エリック

悲しいエリック

仮面の下は
涙で濡れてる

その胸の奥には
真っ直ぐな愛と
捻くれた自嘲癖

ねえ エリック

今度2人で会う時は

お互い
自分に自信を持ちたいね

お互い
幸せの意味を知りたいね

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