スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

『大好きな絵画と内情』

シュルレアリズムのお庭で
とろけた時計を片手に散歩

どこに行くの? って

この世界の向こうへ

灰色と黄土色の大地
ショックピンクのお空に
バイバイ って手を振った

嗚呼
青紫の雲が綺麗だな…


肥太った豚になるなら

燃えるキリンに乗って
逃げだそうよ

君が望む形は

きっと きっと
細長くて溶けそうな肢体

風が吹いたら
だけど きっと きっと
ボキッて折れるよ

そんな
笑っちゃうような世界
そこに逃げ込むつもり

夢に夢を見てる乙女も
いつかは
老婆に成り 果てる

自分を引き千切れば
何かが 何かが…

そんな空想から

大好きな貴方を
カンバスに殴り書き

それにしても
上手く行かないなぁ

なんて呟いた

大好き過ぎるから
きっとウマクイカナイ

だけど
嫌えと言われても
やっぱウマクイカナイ

だからこそ かな
ヒトが言う
「コワレタ」世界で独り

踊り続けることにしたよ

『泣いている』

固まっていく…

何かが

胸の奥底に滞積し

私をギリギリまで

追い詰めては突き落とす

薬に生かされている平常

誰かが乱す平穏

情熱は空回りして

また

誰かが私を出し抜いた

追い抜かれただけで

反吐が出そうだよ

誰にも言えない

誰にも癒えない

不安と不信を抱いたまま

今夜も悪夢と踊り

不可思議な夢に堕ちた

それでも

ご苦労様。

明日はやってきて

朝ですよ。

ほざいてやがる…

解っているのに

眼から溢れてくる

これはいったい

ナンダロウ?

『籠の鳥は行く』

君は鳥で
ボクも一羽の鳥

どこまで
一緒に飛べるのか

それは
風だけが知っているのか?

君は渡り鳥で

あちらこちらを
見知っている様だ

籠の中から見上げたボクは

そんな君に惚れただけ

この弱い翼を
籠にぶつけては

大好きな君を
追い掛けようとした

暴れ回るボクは滑稽かい?

風に問うが
答えはない

いつしか
籠から飛び出したボクは

弱い翼をはばたかせて
君を追い掛け回している

ただ
どこまで滑空出来るかな?

凛々しい翼の君は
渡り鳥

弱々しい翼のボクは
籠の鳥

不釣り合いだって
世間様は笑うでしょ?

でも
たった一度の命なら
嘲笑されたって

知らない

知らぬフリだ…

君が望む方向に旋回

ならば
ボクも負けじと旋回

たとえ
何を言われたってさ…

ただ君に惚れただけだよ

『磨耗人形』

もっと 自由に振る舞えば
良かった…

棚の片隅で
汚いお人形が笑う

言われるまま
期待されるまま
振る舞い続けた

その代償は
劣化という悲しいもの

壊れているのは
誰のせいでもない

ただ
磨耗しただけさ

でもね
これだけは言わせて

―まだ出来るよ

―まだ大丈夫だよ

どこから来るのか解らない
そんな台詞

それでも
彼女は
主人の温もりを欲す

もう一度
抱いておくれよ

もう一度
褒めておくれよ

無意味な笑みを浮かべ

ただ
ぼんやりと空を見る

壊れているのは
外形だけじゃないよ

中身だよ…

『独りきりのワルツ』

ボクの
肩を 腕を 腰を
抱いているものは何?

聞いた事もないメロディ

一歩 また一歩
ステップを踏んでいる

独りきりで踊るワルツ

まるで
見えない誰かに
抱かれているようだ

ボクに
まとわりつく
この不快な気持ちは何?

身体中を駆け抜けては

嫌悪に沈み

悲しみに暮れる

痛みを知って
いつしか
ズルさを覚えた

そうやって
命を守る形をみつけた

詩を歌いながら

気が付いたら
温かい何かに触れていた

それでも
嗚呼 何でだろう?

ボクの
肩を 腕を 腰を
抱いているものは何?

ボクに
まとわりつく
この不快な気持ちは何?

ボクは
誰より知っているんだ

それは
不安だったんだ と。